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お天気研究室

あいうえお

お天気用語集

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気象や天気のキーワードや用語を「あいうえお」順でまとめました。
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■秋雨前線(あきさめぜんせん)
夏は南の太平洋高気圧が勢力を広げていますが、秋になると北からの高気圧が勢力を広げてきます。秋雨前線はその境目にできます。梅雨と似たような天候になりますが、大きな違いがあります。梅雨前線は、沖縄の梅雨入りから北へ位置を動かしていきますが、秋雨前線は北から南へと移動していきます。また、梅雨前線は南西からの湿った風(湿舌)によって活発になりますが、秋雨前線は、台風の接近による南風や北東からの冷たい風によって活発になります。梅雨時期は九州、秋は東日本で激しい雨が降ることがあるのはこのためです。例年、秋雨前線は8月下旬から10月上旬にみられ、その後、南の高気圧が退くと秋雨前線も解消され、移動性高気圧に覆われることで秋晴れが続くようになります。

■雨の強さと降り方
<1時間雨量と用語、雨の降り方>
1mm未満(小雨)・・・地面がかすかに湿る。傘なしでも間に合う。
1~5mm未満(弱い雨)・・・しとしと降る。地面がすっかり湿る。
5~10未満(雨)・・・本降り。地面のところどころに水たまりができる。
10~20mm未満(やや強い雨)・・・ザーザーと降る。地面に一面水水たまりができる。
20~30mm未満(強い雨)・・・どしゃ降り。車のワイパーを速くしても見づらい。
30~50mm未満(激しい雨)・・・バケツをひっくり返したように降る。道路が川のようになる。車のブレーキが効かなくなる。がけ崩れが起こりやすくなる。
50~80mm未満(非常に激しい雨)・・・ゴーゴーと降り続く。水しぶきであたりが白くなる。視界が悪くなるので、車の運転は危険。土石流が起こりやすい。多くの災害が発生する。
80mm以上(猛烈な雨)・・・息苦しいような圧迫感がある。恐怖を感じる。大規模な災害の起こるおそれが強く、厳重な警戒が必要。

■アメダス
地域気象観測システムのことです。「雨出す」ではありません。Automated Meteorological Data Acquisition Systemの頭文字を略したものです。無人自動観測所で観測された気象データを自動的に集めることができるシステムで、集中豪雨などによる局地的な気象災害の防止に利用されています。観測所は、日本全国の約1300か所に設置され降水量を観測しています。これは約17km四方に1か所の割合になります。そのうちの約850か所では降水量のほかに気温、風向風速、日照時間を、豪雪地帯の約200か所では積雪量を観測しています。10分ごとに計測されたデータは、地域気象観測センターに集められ、データを編集し報道機関などに迅速に配信されます。気象庁のホームページでも見ることができます。

■雨と雪の境界
雲から落ちてくる氷の結晶が、地上で雨になるか雪になるかは、気温によって決まります。雪になる目安は、次の条件です。(あくまでも目安です)
 地上の気温が3℃以下
 約1500メートルの気温がマイナス5℃以下
 約3000メートルの気温がマイナス10℃以下
 約5000メートルの気温がマイナス30℃以下

■異常気象(いじょうきしょう)
平均気温や降水量が、過去30年間の気候と比べて、著しく差がある天候のことです。異常気象は複数の原因によるもので、原因には気象に関係がないもの(火山の噴火による日傘効果など)と気象に関係のあるもの(エルニーニョ現象など)があります。

■一時・時々・のち
一時・・・現象が連続して起こり、その期間が予報期間の1/4未満。
時々・・・現象が断続して起こり、その合計時間が予報期間の1/2未満。
のち・・・期間の前と後で現象が異なるとき、その変化を示します。
たとえば、明日の天気予報が「晴れ一時くもり」のときは、午前0時から午後12時までのうち、午前0時と午後12時が晴れで、その間に連続して6時間未満くもりの時間帯があるということです。

■1ミリの雨
気象情報の「降水確率予報」のときに、「1ミリ以上の雨の降る確率」といいます。では、1ミリの雨とはどんな雨でしょうか?雨量は、水平な面にたまった雨水の深さをmmで表したものです。ですから、1ミリの雨は、地面に1mm雨水がたまる雨のことです。具体的には、地面がしっかりと濡れる雨で、一坪(畳2枚)の水の量にするとビール瓶5本分くらいです。

■雨水(うすい)
2月18日頃。雪が雨に変わる頃という意味です。このころから雪の降ることがなくなり、雨が降るようになります。

■運輸多目的衛星(うんゆたもくてきえいせい)
運輸多目的衛星(MTSAT、エムティーサット)が搭載されています。MTSATは、「気象観測」と「航空管制機能」を備えた衛星ですが、1999年のロケット打ち上げ失敗により、その運用が遅れています。日本の気象衛星観測は、「ひまわり」シリーズで行ってきました。しかし、「ひまわり5号」が設計寿命を超え、後継機の打ち上げが失敗したことから、2003年5月よりアメリカの気象衛星「ゴーズ」を借りて運用しています。このことから、衛星のレンタル料、機器の維持費に多額のお金が掛かり、批判の声も聞かれます。 MTSATの打ち上げが成功し、運用が開始されれば、より細かな気象衛星による観測ができるようになります。具体的には、赤外線領域に新たなチャンネルを加え、夜間の霧や下層雲の観測が強化されます。また、いままで1時間おきに送信されていた画像が、30分間隔に送信されるようになり、なめらかな雲の動きをとらえることができるようになります。



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