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カテゴリ:教育
「かぜ気味なので体育を見学します」
この時期、そんな理由で体育を見学する子がいる。 しかし「かぜ気味」なら無理をせず家で休むに限る、と思うのだがどうだろう。 かぜはひきはじめが肝心、ともいう。 無理をしてこじらせるとよくない。 実際「かぜ気味」で無理をして登校し、気分が悪くなり、保健室に行く。 熱も下がらずどんどん症状が悪化する。 中には嘔吐を催すこともある。 こうなると授業を中断し自習体制を整え、親御さんに連絡をとり学校に迎えに来てもらう。 そんなことがたびたびある。 たしかに、登校前に「かぜ気味」だった子が登校後だんだん元気になる、といったこともある。 「かぜ気味なので体育を見学します」 登校するなりそう言っていた子が、休み時間には運動場で元気よくドッジボールなどをしているのである。 「○○さん、ドッジボールできるなら、体育もできるでしょ」 「ああ、は、はい」 あらまあ、ほんとだわ、という顔になる。 そもそも「かぜ気味」という言葉が曖昧なのだ。 少し鼻水が出ただけで、お、かぜ気味かなと感じる。 インフルエンザの一歩手前の状態でも「かぜ気味」ということもあるだろう。 前者の場合であれば、「かぜ気味」でも体育はできる。 後者の場合であれば、「かぜ気味」で体育はできない。 だったら、たとえば、こんな基準を設けてはどうだろう。 体育を見学するほどの「かぜ気味」なら学校を休む。 かりにそんな状態で体育を見学させたらどうなるか考えてほしい。 冬の寒い運動場の片隅でじっと見学する。 どんなに上着を着込んでも決して温かくはならない。 ガタガタ震えながら見学することにもなる。 「かぜ気味」が本当のかぜになってしまう。 果してそんな状態で見学できるのか。 「見学」とは、「見て学ぶ」という意味である。 だったら、教室で自習させたらいい。 しかし、安全管理上、教室で1人自習させることはできない。 だったら、保健室があるではないか。 実際そうやって保健室で見学させたこともある。 しかしそうなると保健室が「見学者」でいっぱいになりいろいろと問題になる。 保健室には、登校後、体調を崩した子がベッドで寝ている。 病気や怪我で親御さんの迎えを待っている子もいる。 そこへ「見学者」数人が45分間いっしょに保健室に入る。 1学級で2人の「見学者」がいた場合、多いときは12人の「見学者」が保健室に入ることになる。 院内感染ではないけれど、それに近い状況になるかもしれない。 そもそも教室や保険室では、体育の見学は不可能である。 体育見学という体育学習を保障することができない。 やはり、こと「かぜ気味」に関していえば、 「体育を見学するほどの「かぜ気味」なら学校を休む。」 が妥当な判断基準になると考えるが、いかがだろう。 ちなみに、自分の娘が「かぜ気味」になったらどうするか。 もちろん、体育を見学するほどの「かぜ気味」なら学校を休ませます。 「かぜ薬」なんか飲ませずに家で2,3日ゆっくり寝かせます。 熱が出ても解熱剤や何やらは使いません。 3日すぎても治らなければ病院に行きます。 でも今まで病院へいくことはなかったです。 参考文献(クリック可) 「医者知らず・薬いらず」で、病気は必ず治る 病は気からの免疫学 「医者知らず・薬いらず」で、病気は必ず治る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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