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関本洋司

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2004年09月21日
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カテゴリ:コラム
>アナーキズムと言うと 聞こえがいいですが自警団やリンチなど、負の遺産も大きいんじゃないでしょうか。

アナーキズムの印象はバクーニンなどのイメージが先行した日本では大変悪く暴力的なものです。意識的及び無意識的な情報操作によってテロリズムと同義になっているくらいですから。
こうした「負の遺産」は全く無知に基づくもので、僕はそれを変える必要があると思います。そうでなければここ200年の社会運動が無に帰してしまいますから。
プルードンの言うアナーキズムは何より自主管理ですし、マルクスが一時期提唱したような、暴力的な政治革命(議会主義を含む)を否定するものでした。
その産業民主主義を基盤にした経済革命のヴィジョンは、交換銀行定款などを読んでいただきたいと思います。
ただ、一般的に先駆者プルードンの紹介の遅れている日本では、柄谷行人も指摘するようにアナーキストたちは概して資本の分析において遅れていると思いますし、その暴力的イメージを避けるためにアソシエーショニズムと呼びたくなるのも仕方がないことだと思います。
ただ、そうした言い換えだけで社会的に当たり障りをなくすのでなく、アナーキズム、特にプルードンの再検討によって「アナ-キズム」の歴史性に真正面から立ち向かう必要があると思います。

>フランス思想史上の問題ではなく、アソシエーションを自称するフランス思想史上の問題ではなく、アソシエーションを自称するクズ、カス、ゴミどもが実際にやってしまっていることではないんですか?

おっしゃることは判りますが、状況認識が僕と違います。フランスかぶれの知識人が、知的遊戯に耽っている間に、大衆の無関心を誘発し、本質的な部分であるプルードンの紹介が遅れてしまっています。
プルードンはまだしも、クロポトキンが平塚らいてうなどに与えた相互扶助の影響なども歴史的なものであり、そうした成果がその場限りのゴシップ記事に埋もれてしまっている現状を憂慮します。

(上記文章は9月19日の日記のコメント欄に書いた返信コメントに加筆し転載したものです。)





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最終更新日  2004年09月21日 00時15分42秒
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