どこまで広がる金融機関の評価損???
どこまで広がる金融機関の評価損???米AIGの評価損が膨らみ、1.5兆円にも膨れ上がった。AIGの日本子会社であのTV CMで有名なアリコとアメリカンホームである。広告宣伝費を湯水のように使って、日本人の年寄りから保険契約をかなり獲得している模様であるが、保険収入の一部が、評価損の穴埋めに使われていると考えると、日本人はお人よしかもしれない。さて、AIGは昨年1300億円の評価損を発表していた。同じ時期に野村インターナショナルが確か1000億円の評価損を発表していた。それが、今年になり、評価損が10倍以上の1.5兆円に膨れ上がった所を勘案すると、日本の金融機関の評価損もそれなりに膨らんでいることは容易に想像できるだろう。この、負の連鎖は、どこかが倒産した時が、引き金になり、連鎖倒産して始めて収拾する見込みになるのは想像できるだろう。それがいつかは、わからないが、近い将来起きる確立は、だんだん高くなっている。ABXというインデックスが上場されていて、日々下がっているところをみると、どこが底かわからないということになるだろう。ヘッジファンドの中ではABXの売りを専門にしているファンドがある。年間成績が200%以上というから、このファンドにどんどんお金が流入している。巨大な資金が、更にABXを売れば、ABXは下がる一方である。CDO,CDSを大量に持っている金融機関は毎日評価損が雪達磨式に増えてゆく恐怖を毎日味わっているのである。そして、自己資本充実のため、世界中の富裕層から、出資をお願いして、自転車操業みたいに、会社の存続に必死になっている。欧米人同士の喧嘩には、加わらないのが懸命であるが、既に、日本の金融機関は沢山のCDO,CDSを沢山持たされた後である。一層のこと、日本の金融機関のCDO,CDSの評価をゼロと評価すれば、その額が大きすぎて、巨大赤字の発表で済めばまだいいのですが、巨大赤字で自己資本不足のダブルパンチをしてしまったら、取り付け騒ぎが起きるのではないだろうか?それは、メガバンクではなく、地方銀行とか、損害保険会社かもしれない。みなさん、どう思いますか?