カテゴリ:日本語教師の仕事
毎週、水曜日と金曜日の夜は、1年生たちとの「発音、会話練習」の日です。
1年生たちが56人いて、日本人教師は私一人ですから、 9人か8人を相手にして、それを6回繰り返します。 まだ1年生ですから、自由に話すことができないので、 私が準備した資料を読みながら、会話を覚え、発音を直していくという段階ですが、 来学期になれば、資料を使わずに「読む」から「話す」へと移行していきます。 部屋に呼んでの会話練習は、確かに時間はかかりますが、 教室ではわからない学生たちの素顔が見えて、いろいろな面白さがあります。 静かでおとなしいと思っていた学生が、意外に冗談が好きだったり、 人見知りだった学生が、回数を重ねるにつれて、お喋りをするようになったり、 自分のことより、周囲の学生や、私に対して気を使ってくれる学生がいたりなど、 今後、授業を続けていく時に、いろいろと参考になることが多くあります。 ほとんどの学生は、私の部屋に来ることに慣れて、 嬉しそうにはしゃぎながら、部屋にやって来ますが、 ある学生は、そんなクラスメートたちが階段で話している時、 他の部屋の先生に気を使って「シーッ! 静かに!」と注意をしていました。 そんな心配りができる学生を見ると、感心させられます。 またある学生は「ん」「し」の発音ができず、いつも困ったような顔をしていましたが、 今日は、きちんと発音できるようになっていたので、 そのことを誉めたら、両手を上にあげて、喜びを爆発させていました。 毎週、続けている「発音、会話練習」も、来週で終わります。 来学期からは、私が時間を決めて、部屋に呼ぶのではなく、 学生たちが会話が上手になりたいなら、チャンスは自分で作りなさいと教えたいからです。 では、明日の授業の準備を終えて、シャワーを浴びた後で、 昨日から読み始めた小説の続きを読むことにします。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日本語教師の仕事] カテゴリの最新記事
|
|