日本語教師のヨックン。

　明日は旧暦の新年、「春節」です。

　中国では新暦の一月一日よりも、「春節」の方が重要で、

　一年で一番大事な節句になってます。



　中国の大学で仕事をするようになった一年目と二年目は、

　冬休みもずっと中国にいて、あちこちに旅行をしていたものですが、

　春節の前後は学生の家を訪ねて、一緒に中国の新年を祝ったものです。



　当時は見るもの、聞くことのすべてが珍しく、

　一方で、あれやこれやと面食らったこともあって、

　今では随分と懐かしい思い出になっています。



　「春節」というのは、他の祝日とは違って、

　家族や一族が一堂に会して、お互いの近況を話しながら楽しく過ごす日なのですが、

　その日のために、全国に散らばっている人たちが一斉に移動をします。

　世界の人口の四分の一が、あらゆる交通機関を使って移動するのですから、

　それは圧巻です。



　そんなことを実感させられたのが、

　「春節」を学生の家で過ごして、大学の寮に帰ろうと、駅に行った時のこと。

　私と同じように、故郷から職場へと戻るために、

　駅で切符を買う人の列が、切符を売る窓口から駅前の広場まで延々と続いていて、

　列にの最後尾に並んでから、窓口に行くまで３時間かかり、

　しかも乗った列車は、ただでさえ立錐の余地もないほどの満員で、

　誰もが大きな荷物を持ち込んでいたため、

　周囲の人たちと体を密接したまま、何時間も立っていたものです。



　例年の「春節」には、学生たちから新年を祝うメッセージが送られてきます。

　学校にいる時は、朝から夜まで勉強に追われている学生たちも、

　今は自分の家で、家族とともに楽しく、のんびりと過ごしていることでしょう。

　そんな学生たちに、

　「新年快楽！」。。。