ライダーに胸プロテクター
朝日新聞の2008/01/22夕刊の記事に掲載されていた、
ライダー用胸プロテクター(ブレストガード)の紹介です。
体全体で風を感じるオートバイは解放感が魅力ですが、
ひとたび路上に投げ出されれば大けがにつながります。
そんな中、全国で初めて埼玉県警が二輪免許の技能試験に
転倒衝撃を和らげるプロテクターの着用を義務付けたそうです。
専門店では、実用的なベスト型、ジャケット型やエアバッグ型も登場し、
ライダーの命を守るユニークな防護製品には注目が集まっている模様。
■ライダー用胸プロテクターなら安全性が向上!
埼玉県警交通企画課によると、埼玉県内の二輪車保有台数は約62万台(昨年末)。
平成14~19年10月までの事故死者は約400人。
そのうち、受傷部位は腹や胸など上半身が全体の約3割。
車のシートベルトやエアバッグのように体を守る装置がないため、
バイクから投げ出されて負傷してしまうようです。
たとえ、一流の二輪レーサーでも、生身ならば事故は死につながります。
神奈川県川崎市の市道で、2輪ロードレースの人気ライダー、
阿部典史さんが乗ったバイクがトラックと衝突し、亡くなられた事故は、
全国のライダーにとっては記憶に新しいところだと思います。
そこで、ライダー用胸プロテクターのような装備をすることで、
二輪車の死傷事故を減らす動きが始まっているのです。
■埼玉県警がライダー用胸プロテクターを義務化
二輪車の死傷事故を減らす“救世主”の
ライダー用胸プロテクター(ブレストガード)ですが、
認知度はまだまだ低いのが現状です。
埼玉県警が運転免許センター(埼玉県鴻巣市)の二輪運転免許技能試験で、
プロテクター装着を義務づけたのは今年9月。
試験時のけが防止のほか、免許取得後の定着を目指しています。
ライダー用胸プロテクターの運用は、まだ始まったばかりですが、
二輪車の安全対策は見落とされがちだからこそ、
命を守る“保険”には、これからの普及が期待されますね。