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さくらの 読みがたり&創作などなどいろいろ ダイアリー

さくらの 読みがたり&創作などなどいろいろ ダイアリー

学童クラブで読んだ本 2005年1月

学童クラブで仕事を始めて、6ヵ月!

1月31日
『かぜひいちゃった日』キム・ドンス 作 ピョン・キジャ 訳
岩崎書店
韓国の絵本だよ。と始め、みんなよく聞いていた。「なんか不思議なはなしだよな~」と読み終わってからSくんとHくん。
インフルエンザが流行って、明日から1年のひとつのクラスが学級閉鎖になるとのこと。みんな、この女の子みたいに、あひるに羽あげて風邪引いたらだめだよ~と。いまの時期にピッタリの絵本だった。

1月28日
『キャベツくんとブタヤマさん』長新太作 文研出版
『キャベツくん』を読んだときもそうだが、このシリーズは
ほんとみんなよく聞いてくれてうれしい。ブタヤマさんやキャベツくんたちがかわに落ちるシーンがありそこでは、「これでおわったらむなしいよな」とHくん、Sくんが顔を見合わせ、次ぎのページを待っていて、思わぬ結末に「だよな~」と。

今日うれしいことがあった。Kくんが学校の図書館で借りたという『だんまりこおろぎ』(エリックカール 作 偕成社)をもって「先生(ちょっとはずかしいが、Kくんは私を「先生」と呼んでくれる)これよんでくれたよね。学校の図書館で見つけたから借りてきたんだよ」と見せにきてくれた。
ちょっと前にも、Hちゃんが借りたと見せてくれたことがあった。
読んだのはかなり前だけれども、「私が読んでくれた本!」と思い出してくれたと思うと、すごくうれしかった。
絵本の魅力、しかけが印象深かったこともあるが、その読んだ思い出の中に、私が入れるのはなんて幸せなのだろう。

1月27日
『ホロンのうたのかい』(ひだきょうこ作 偕成社)
この本は、学童のAちゃんが教えてくれた本。お母さんとひだきょうこさんが知り合いだということで、Aちゃんの本にはサインしてあった。
読んでみると、すてきなお話だったので、みんなにも読んでみた。
少し本がちいさかったこともあって、ザワザワした場面もあったが
読み終えた。そのあとに、後からAちゃんが抱きついてきた。(よんでくれてありがとう!と私は感じました!)
Aちゃんは、みんなにAちゃんから教えてもらったことを言ってほしくないと言ったのでみんなには言わなかったのだが、自分が紹介した本を読んでもらいうれしかったのだろう。

1月24日(火)
あらまっ! ケイト・ラム 文 エイドリアン・ジョンソン 絵 石津ちひろ 訳
小学館

支部仲間の純子さんから教えてもらった絵本。
いつかは読みたいと思っていて、今日読んでみた。
子ども達がどんどん引き込まれていく。学童室は「シーン」と静まり、絵本のことばを読むたびに、「このばーちゃん変だよ」「すげー」と思い思いに言葉が出てくる。よく聞いていて、言葉を出してしまう・・という読み語りは最高。どうなるんだろうというわくわくがひとつになるとき、おもしろいでしょこの本!と子ども達と私がひとつになれる。
読み終わったあとに、この絵本の絵をもう一度という子がたくさんいて、ひとつの絵本を囲み、男の子も女の子も寄り添って集まった。

1月18日(火)
あなたがうまれたひ デブラ・フレイジャー 作 井上荒野 訳 福音館
いつもの場所ではないところで読んだ。
たくさん本を持っているという、T君の近く。
周りはザワザワしていたけれど、T君は真剣。よく聞いてくれた。
こんな絵本を真剣に聞いてくれる子が増えてほしいなあ。
コラージュのすてきな絵本。
歓迎されて、愛されて君は生まれてきたんだよ~というメッセージが詰まっている。

1月13日(木)
今日は、久しぶりの学童の日。
暮れに出勤した時に、誕生日だったHちゃんに、おめでとうのつもりで、うつし絵を書いてメッセージを書いてあげて渡すと、それと同じものがほしいと何人にも言われ、本から写しては、色鉛筆で塗り、折り紙で枠を作り、メッセージを書いたものを今日も作った。作っているとまた欲しい子が増えてしまい、お絵かきやさんは忙しくなった。それでも、自分のを書いているときにそばにいて、家のことや、自分が好きなことを話してくれる子が多い。書いているうちに、絵本作家のとよたかずひこさんがていねいにサインして絵本のキャラクターを書きながら、その相手の話を傾けている姿を思い出した。(もちろん、私が描いているものをとよたさんのサインと比べるのが失礼だけれども・・)

今日読んだ本は、この本だいすきの会の年の暮れ集会でセーラー出版の小川さんが「とにかく笑える本」と紹介された『しゃっくりがいこつ』(マージェリー・カイラー作 S・D・シンドラー 絵 黒宮 純子 訳 セーラー出版)
みんな、なんだなんだ~という感じでひきつけられていく。特に、逆立ちして水を飲むシーンでは、「あーあ」と声がでた。最後まで気を抜かず付き合ったこどもたちは、最後のしゃっくりの行方に。「なんだよ」と。
帰るときにわざわざJくんは「ひっく ひっく」と言いながら私に寄ってきた。そんな姿が楽しくて。うれしくて。

2005年の最初の読み語り
1月7日(金)今日は23人
 
あけまして おめでとう 中川ひろたか 作 村上康成 絵 童心社

おとそ飲んだ?おせち食べた?年賀状書いた?きた?読みながら
みんなのお正月の生活を聞いた。みんないろいろ自分のうちのことを
話してくれた。


月 人 石  乾 千恵 書 谷川俊太郎 文 川島敏生 写真

2003年こどものとも1月号  福音館

3年生は「白いはと」を書くのが習字の宿題だそうだ。
1,2年生は硬筆だが、みんなこの写真絵本はすごく関心をもって
聞いてくれた。出てくる書の文字を先に競って声に出してくれた。
そのあと私が言葉を読んだ。「蟻」だけはわからず教えてあげた。

この絵本はほんと独特の力がある絵本だ。乾さんの生き様が書に
表れ、その姿に共感した、谷川さんの言葉、川島さんの写真。
それぞれの思いの強さの表れなのかもしれないが、
この絵本は昨年からいろいろなところで読んでいるが、
多くの子ども達を夢中にさせる。今回も例外ではなかった。
これが作品の力、作り手の思いの力なのかもしれない。






















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