2006/11/26(日)22:22
読み聞かせの習慣ってすばらしい★『おわりから始まる物語』を読んで感じたこと
先日、『おわりから始まる物語』という物語を読み直していました。
小学校高学年向けの読み物です。
↓この本のことです。
イギリスの中学生くらいの男の子の世代を超えた友情と冒険物語です。
「鯉少佐」というあだ名の元軍人のおじいさんが、
大邸宅に住んでいて、日本の錦鯉を飼育しています。
主人公の男の子が、この「鯉少佐」と仲良しになります。
ある日、鯉少佐の錦鯉を泥棒が盗み、男の子が泥棒を追跡。
機転を利かせて、犯人を捕まえるというお話です。
鯉少佐と主人公の男の子の暖かい交流と
ラストの展開、ラストーシーンが印象的でした。
もしよかったら、図書館などで借りてみてください。
目立たない本ですけど、僕の店でも紹介しようかと思っています。
この主人公の男の子が中学生になっても、お父さんから
メルヴィルの『白鯨(上)』を読み聞かせしてもらっていて、
男の子も、とても読み聞かせを楽しみにしているシーンがあって
とてもうれしく、暖かい気持ちになれたのでした。
そして、お父さんは、お母さん(つまり主人公のおばあさん)から
やっぱり『白鯨』を読み聞かせしてもらっていたのでした。
ほんの些細なひとつの情景なんですけど、
僕にはとても印象的な場面だったのです。
みなさんのお子さんが大人になって、自分の子どもに
「僕も(私も)、お父さん(お母さん)からこの絵本を読み聞かせしてもらっていたんだよ」なんていって読み聞かせしてくれたらうれしいですよね。
そんな読み聞かせの伝統を作っていけたら素敵だなと思いました。
前にもこのブログで書いたことがあるのですが、
読み聞かせは「子どもが読んで!と、いわなくなるまで」です。
我が家はいつまで読み聞かせが、続くのでしょうか?