0歳から小学生までの読み聞かせ絵本

2008/06/23(月)09:00

読書で人格なんて高まらない★年齢にふさわしい行動を

書店員のつぶやき(60)

久しぶりのブログ更新になります。 ちょっと身辺がバタバタしておりまして、 すいませんでした。 今日は、最近、考えていることを書きますね。 「本なんか読んだって人格は高まらない」 「本なんか読んだって豊かになれはしない」 ということ。 本を売ることで生計を立てている人間が言う言葉では ないかもしれません。 年間2000冊ほどの本に目を通し、 書店員を15年やってきた僕の率直な感想です。 ちょっと刺激的な言葉ですか? でも、昔から、「本なんて、好きな人が好きなだけ読めばいいんだ」と 思っています。 今更、こんなことをいうのもなんだかなー、と思うんですが…。 僕の職場は、書店ですから、当然、本好きの人間が 集まる場所です。社員もそしてお客さんも。 でも、どう考えてもみんな人格者ではない、というか 人間的に問題がある人がたくさんいます。 僕が、最近立ち上げたプロジェクトにも 大人気ない難癖をつけてきた上司がいました。 もう60歳くらいのいい大人がです。 この人はかなりの読書家ですが、 一体,何を学んできたのでしょうか? そういう連中が結構います。 もちろん、人格的に素晴らしい仲間たちがたくさんいることも事実です。 素晴らしい人たちももちろん読書家です。 結局、人間的に成長するためには、人間的に成長するための努力を しなければならないわけで、学校などが教える、「読書で心の栄養を」なんていうのは 根本的に間違いなんじゃないでしょうか。 可能性を否定しているわけではないですよ。 読書で心の栄養を取ることはできると思いますが、 人間性を高めたりするのはまた別次元の問題であることを いいたいのです。 世の中には、 読書=善 みたいな図式があって、 「●●ちゃん、読書が好きなの。えらいわねー」なんてセリフ どこかできいたことありませんか? どこがえらいんだか、僕にはちっとも分かりません。 余談ですが、僕の所属する合気道の道場と 空手の道場で、最近、立て続けに破門騒動がありました。 どちらも指導的立場にある有段者の破門だったのですが、 セクハラまがいの事件がきっかけで、実に情けない思いをしました。 武道は人格形成の道、なんていわれたりしますけど、 セクハラまがいの事件を起こすなんて,人格以前の問題なんじゃないですかね。 人間的に成長するために、読書や武道に頼るのは 間違っていると思います。 読書や武道で人格は高まらない。 本人の意識次第です。 身の回りで、大の大人が、大人気ない行動をとるのを いくつかみてしまったので、ちょっと怒りモードな文章を 書いてしまいました。 人格形成というと大げさですが、 年齢にふさわしい行動ができる大人でいたいと思ったのでした。

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