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カテゴリ:書店員のつぶやき
突然ですが、さすまたってしってますか?
↓↓↓こんなものです。 簡単にいってしまえば、武器ですね。百科事典をしらべてみたら室町時代に誕生し、江戸時代から盛んに使われてきた武器だそうです。 消防署の地図のマークって、このさすまただってご存知でした? 江戸時代は火消しが、建物の延焼を防ぐために周りを壊すのにつかっていたんですって。取り押さえ用ではないのが意外なのですが。 さて、なんで僕がこんなさすまたの話をするかというと、先日、僕のお店で、従業員向けにさすまたの講習会を開催したからなんです。 警察署からおまわりさんを呼んで講義と実技指導をお願いしたんです。 とても有意義な講習会でした。 書店にもさすまたを常備する時代になってしまったんですね。 さすがに僕が書店勤務して16年の間に、さすまたが必要だった機会は1度もありませんでしたが。 まずは、講義でした。僕にとっては意外な内容でした。 それは、暴漢を取り押さえようとするな。まずは店員とお客様が無傷であることが重要なんだそうです。取り押さえるのは警察の役目であると。 むしろ、従業員の役割分担をあらかじめ決めておく。記録係、警察への通報係など。 記録係というのは、暴漢がいつ頃やってきて、どんな行動をしたのか、服装は、身長は、どんな顔立ちか?年齢は?など、からだの特徴などをひたすらメモるんだそうです。 この記録が犯人逮捕の決定的な証拠になるんだそうです。 そして犯人への応対は、店長など年長者で経験豊かな者があたる。 記録係というのが意外でしたね。でも、冷静に考えると確かに重要だと思いました。 さて、さすまたの取り扱いなのですが、はっきりいって、難しいですね。 僕自信、長年武道をたしなんでいますので、棒術の心得がありますが、どうも金属製の柄というのが手になじみません。 僕らが通常使う棒は、木製ですから手になじみやすいんです。 それと、持ってみるとわかるのですが、さすまたは、想像以上に重いのです。 いざ使うにはそれなりに修練しないと無理だと思います。 ましてや武道の心得のない女性店員がすぐに使えるとはとても思えない。 警察官のアドバイスでは、一人では立ち向かわないこと。 最低二人で立ち向かい、一人はさすまたで、目を狙い、もう一人がさすまたで足を攻撃する。 上半身、下半身を同時に攻めることで、相手を抑えることができるんだそうです。 ですから最低2本はさすまたが必要だってことです。 僕は、こういう武器術にとても興味があるので、護身術の本をあれこれ探してみたのですが、さすまたの使い方に言及している本というのがほとんどありません。 唯一、でていた本が、『子どもを守る!護身術』という本でした。 この本の中では、さすまたは使えない、使いにくい武器だとかかれてあり、僕の考えと同じだと思いました。 この本の著者流にかなり攻撃的で実践的な用法が解説してありましたが、暴漢は相当なダメージを受ける技でした。 池田小学校の悲しい事件から、教育現場を中心に普及したさすまた。 使わないのが幸いだと思いますが、いざというときどれくらい役に立つのか。 教育現場はもう少し、さすまたについて考えたほうがよいのではないかと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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