2008/11/08(土)15:32
長新太はやっぱり偉大だ★プアー★乳幼児おすすめ絵本
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朝晩、すっかり冷え込みますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、ここのところすっかりご無沙汰してしまった絵本を紹介しますね。
長新太ってやっぱり偉大ですよ。
長新太が亡くなってから久しいですが、亡くなってからも新刊があれこれと出ています。
長新太は相変わらず、根強い人気を誇っているということだと思いますし、
本という媒体は著者を永遠の存在にするものなのかもしれません。
さて、今回紹介するのは、『プアー』という絵本です。
『プアー』
対象年齢:乳児・幼児 オススメ度:★★★★★(ぜひ読んで欲しい)
最初、読んだときはなんだこれは?と疑ってかかっていました。
実際、僕の同僚たちも、「良さがいまいちわからない」とか、「大人好み」とか散々な評価でした。
ところが、ところが、です。
僕が、乳幼児向けのおはなし会で紹介したところ、思いのほか、子どもたちの食いつきがよいのです。
お母さんもにこにこ楽しそうにしてました。
僕は、この本をあちこちで紹介して回ったのですが、どこでも好評ですね。
さて、内容を紹介しますね。どうということはないですよ。
犬が「わんわん」と登場します。周りは広い野原でしょうか。
プアー
と、当然しっぽが膨らみます。
プアー
今度は両耳が膨らみます。
プアー
今度は口が、鼻が、膨らんでいきます。
ページに収まりきらないほど体のパーツが膨らみ始めます。
いったいどうなることやら…
最後はどうなるかはお楽しみ。
相変わらずのナンセンス絵本なんですけど、やっぱり読み聞かせしていて
愉快な絵本だと思いました。
この絵本は、長新太が亡くなる数ヶ月前に描いたラフスケッチに、和田誠が色をつけて完成させた絵本なんです。
友情を感じさせますね。
長新太が生きていたら、きっとこのピンクつかうだろうなぁという色使いです。
未完成の作品を完成させて世の中に出す。
賛否両論はあるかもしれませんが、この絵本をみて喜ぶ親子を見ると、
未完成作品を世の中に紹介するのは、いいことなんではないかと思いました。
それにしても、やっぱり長新太はやっぱり偉大です。
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