2006/02/05(日)01:54
感謝の気持ち(「オリバー・ツイスト」)
名作「グッド・ウィル・ハンティング」のIt’s not your faultを思い出した。本作品も主人公は孤児である。孤独だけが友達だった。怒って人を殴り、生きるために盗みを働いた。どんな状況下におかれても、ひたむきに生きる姿。忘れなかったのは、感謝の気持ちと恩であった。
主人公役のバーニー・クラークは、テレビや雑誌に登場し、注目を浴びている。本作品で主人公の転換期を作るスリ団の親分役を演じるのはベン・キングズレー。彼はアカデミー作品賞を受賞した「ガンジー」で主役を演じた。本作品で登場する彼の姿を見ると、当時と比べて全くおもかげがない。ガンジーとスリ団の親分という全く違う役柄を演じきったことに感銘すると同時に、本作品では脇役を演じ、主役を引き立てることに成功している。ラストシーンは感動。
監督ロマン・ポランスキーが作った「戦場のピアニスト」。終盤のピアノシーンは感動的だった。本作品で流れる音楽も、作品全体を引き立てているように感じた。ディケンズの原作を読んだことはなく、忠実に再現できていたかどうかは不明だが、映画はおもしろかった。いい映画だと思う。
2006/01/02に書いた
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〔文庫版〕