26歳で旅に出て、文章が書ける凄さ(「深夜特急1 香港・マカオ」)
バックパッカーのバイブルで、古本屋で購入した後、香港・マカオへ行ったことのない私は、読んでいる途中、文章の重みや表現力の深みは理解できたものの、現地へ行ったことがないため、さらに実感がわいた方が楽しく読めると思い、行った後に読もうと、大切に本棚にしまっておいた。「香港には光があり、そして影があった・・・持てる者が常に豊かで、持たざる者が常に貧しいかと言えば、それはそう簡単なことではない」行く前に読んでいれば、「深夜特急」の描写が香港、マカオで頭に浮かんだであろう。マカオでカジノを見るだけではなく、賭けていたであろう。しかし、マレー半島、インドへは行ったものの、シルクロード、ヨーロッパ、ロンドンへ行ったことのない私は、続編を読み続けることができるだろうかとも感じる。