2011/07/30(土)10:41
読書日記「夜行観覧車 湊かなえ」
読書日記です。
「告白」の湊かなえさんの本です
【送料無料】夜行観覧車
■夜行観覧車 湊かなえ
私、昨年秋から読書を始めまして、3冊目に読んだのが湊さんの「告白」でした。
これがとても衝撃的で。
でも、印象にも残り、湊さんの本、もっと読みたい!と思いました。
で、その後読んだのは、「少女」「贖罪」「往復書簡」と、
ストーリーセラー3(アンソロジー)の短編「楽園」。
一番最近読んだ、「往復書簡」はなかなか面白かったですが、
それ以外は告白のクオリティにはチョットほど遠いかと
で、今回の「夜行観覧車」、この本にも、
ほのかな“告白越え”の期待をしておりました。
結果的には、やっぱり「告白」には勝てませんねー
ストーリー的には、高級住宅地に住む3家族、それぞれ+αの物語。
元々秘めた軋轢がどの家族にもそれぞれあり、
そこにある家族に大きな事件が起こり、変化していく、という話。
それにしても、湊さんの書く人たちって、みな、病んでますね・・・
だけど、全然普通の人からかけ離れているかというと、きっとそうじゃない。
理解できる部分もあるし、すごく特別な人たちって感じではないです。
だからこそ、十分起こりえる内容なのかな。
誰もが、その“病みスイッチ”を持っていると思います。
押すか押さないか、ほんのちょっとしたことなんだろうな。
「往復書簡」を読んだ時にも思ったけど、1つの事件や事象が、
見る側によって、全然違う解釈になるんだな、ということ。
勝手気ままに思うことを言うもんじゃないですね。
湊さんは、その危うさとかを強く感じている方なのかなーと、感じました。
最終的には、ほんのわずかな光が見え、
読後感はよくはないけど最悪ではないかな
中途半端な終わり方だけど、そこからは個人個人考えるものなのかもしれません。
世間的にその人がどういう評価を受けていようが、
家族ってやっぱり大事で、友だちも、って思いました。
自分が高橋家の子供たちと同じような立場になった時、一体どうなるだろう。
色々、考えさせられる小説でした
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