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今日は韓ドラから離れ、初めて映画の話題デス。
「あなたが想うあなた自身は幻想に過ぎなかったと気づく瞬間が、いつかやってくる」 ハァ~、スキなんですよぉ、こーゆー切ないテーマの映画。 『バニラ・スカイ』鑑賞は、今回で2回目。 『バニラ・スカイ』は、スペイン映画『オープン・ユア・アイズ』を、 キャメロン・クロウ監督がトム・クルーズ主演でハリウッド版としてリメイクした映画です。 『オープン・ユア・アイズ』を観たとき、よくできた脚本だなあってすごく感動したのを覚えています。 不気味な映像、魅力的な悩める登場人物たち、「頭上に雷」級の衝撃的な結末・・・しばらく放心状態が続き、 夫と夜な夜な「生と死」について語りあったものです。 『オープン・ユア・アイズ』の監督は、ニコール・キッドマン主演のスリラー『アザーズ』の 脚本・監督もしているアレハンドロ・アメナバール。 『オープン~』は彼が26歳の頃の作品です。 このときも脚本&監督をこなしたのだから、本当に類稀なる才能の人。 そのリメイク版である『バニラ・スカイ』は『オープン~』で結末を知ってしまっているこちらとしては衝撃度は少ないし、 キャメロン監督のこだわりともいえるポップカルチャーを織り交ぜているだけに かなりライトな仕上がりになってしまっているのだけど、 個人的にはラスト!ラストシーンだけは『バニラ~』の方が好きです。 彼が自分の(幻想である)人生を終わらせると決めたとき、最後に見たいと望んだものが、「愛」だったから。 愛する彼女だったから・・・。 それが明確に、分かりやすく表現されているのが『バニラ・スカイ』です。 トム・クルーズが生涯(?)愛する女性として登場するペネロペ・クルスは、まさに汚れを知らぬ天使。 そんな彼女を、彼女と出会うまで愛を知らなかった彼が、どれほどまでに愛していたか・・・。 トムの思いが痛いほどに伝わってくるラストシーンは、涙ナシでは語れません。 この映画を見ると、死んでいく者にとって、名声や名誉がどれほど小さな存在だったか・・・、ということに気づかされます。 人が人生の最後に愛しむもの、思い出されるもの、それは「愛」なのです。 大切な人と過ごした「時間」なのです。 それに気づいたら今、自分が何をすべきかが分かります。 だから私は走ることができます。 だから私は明日の行動を決めることができます。 私はいつも「死」と隣り合せの自分を積極的に考えます。 そうすることで、おのずと次の目標や行動が見えてくるからです。 『バニラ・スカイ』はそんな私の在り方を、改めて確認させてくれる愛しい映画の1本なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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