航星日誌、宇宙暦 2019.0222。

小惑星探査機「はやぶさ2」、第1回目のタッチダウン成功
だが、優等生すぎて面白みに欠ける。
初号機の時は2010年06月14日に「はやぶさ」特集日誌を書くほど盛り上がったのだが。
https://plaza.rakuten.co.jp/yonekuram/diary/201006140000/
一部、再掲する。

本日はニュースでスタートレックの曲が頻繁に流れ、気分が良いので「はやぶさ」特集とする。
はやぶさについては2005年11月29日の日記でも故障だらけだと書いており、正直、無事帰ってくるとは思わなかった。
しかしＮＧだらけで真っ直ぐに帰ってこない所は私と似ており親近感を覚える。

　「探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力」

2005年07月29日　３基あるリアクションホイールのうち１基が故障する
島：このままでは姿勢制御が出来ません！！
真田：大丈夫だ！！こんなこともあろうかと！
　残り２基と化学スラスタで制御出来るようにしてある！
2005年09月04日　イトカワ到着
島：リアクションホイールがさらに１つ故障！！化学スラスタが全損！！
　燃料が漏れ、機体内で凍ってます！！さらに通信途絶！応答しません！！
真田：大丈夫だ！！こんなこともあろうかと！
　充電を繰り返しつつ、自動で姿勢を制御するよう造ってある！！
　必ずはやぶさのほうから通信が来る！！！信じて待つんだ！！
2006年01月23日　３ヶ月ぶりに、はやぶさからの通信を受信
真田：ほら来た。
しかし・・・バッテリは放電しつくされ、バッテリ１１セル中４セルは使用不能
さらに酸化剤も漏洩し、残量が０
もはや頼みの綱はイオンエンジン運転用のキセノンガスのみ
真田：まずは姿勢制御だ　キセノンを一部、外に放出しその勢いで安定させろ。
　安定させたのち、太陽光を利用して充電するんだ！
島：そんな無茶な！噴射方向が全然違う！！
真田：大丈夫だ！！こんなこともあろうかと！
　中和器の向きを微妙にずらしておいたんだ！
島：姿勢安定しました！しかしこのままでは帰還燃料がもちません！！
真田：大丈夫だ！！こんなこともあろうかと！
　回転軸が機体の中心を貫くように設計していた！！
　今後は太陽光圧を利用してスピン安定状態にするんだ！
島：燃料を使わずに姿勢が安定しました！
　バッテリーの充電にかかります！
沖田艦長：待て！！通常の充電方法では爆発の危険性がある。
　許可できん。他の方法で充電を行え。
真田：何てこった・・・他の方法なんて・・・くそっ、ここまでか・・・
佐渡：方法ならあるぞ！
　充電回路には予備回路があるんじゃ！それを使えば爆発などせんわい！！
　古河電工の奴が言うとったんじゃ！！ワシはしかとこの耳で聞いとったぞー！！
真田：そうか！！補充電回路の事か！！
　おい、島！補充電回路で充電を行え！
島：了解！！補充電回路で充電を開始します！！
・・・・２ヶ月後
島：充電完了！！以降は充電状態を維持します！！
真田：よし！採取した資料を格納し、地球へ帰還するぞ！！
　イオンエンジン３基・・ホイールは１基・・辿り着けるのか・・地球へ・・
　いや！！辿り着かせてみせる！！必ず帰るんだ！、地球に！！
2007年04月25日　地球へ向けて巡航運転開始
2007年10月18日　復路第１期軌道変換完了　イオンエンジン１基が寿命
2007年10月18日　メモリエラーが発見されるも問題なしとして帰還続行
2009年09月26日　イオンエンジン再起動完了このまま地球軌道へ
頑張れ！はやぶさ！
・・・・・・・
2009年11月04日
島：イオンエンジン１基　異常停止しました！！！
　再起動不能！残エンジン１基です！！
　このままでは・・帰還に必要な推力が足りません！
真田：大丈夫だ！！こんなこともあろうかと！
　エンジン同士、予備回路で繋いでおいた！
　Ａの中和器　Ｂのイオン源　２つで１つのエンジンになる！
　さぁ地球に帰ろう！
2010年03月　復路第２軌道変換
2010年06月　帰還

・・・その後
はやぶさ２は概算要求17億円だったが事業仕分け予算削減により３０００万円しか認められない。
某国営メーカー：大丈夫だ！こんなこともあろうかと！
全ての技術はメリケンに20億で売ることにした！


-----
ところで「はやぶさ」と「リサトルズ」は「初号機はよく行方不明になる」「２号機は優等生」という共通点がある。