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私の友人に自然の草花やハーブを使って染め物製品を作っている人がいます。作っている商品と言えば、婦人用の小物バッグ、ストール、ランチョンマット、コースターなどです。
しかし、なかなか思うように売れず悩んでいるのですが、ある観光産業専門のコンサルタントの話を聞く機会があり「刺激を受けた、これから俺もがんばる」と話してくれました。 この友人は、単に染め物を作るだけではなくお客さんに「染め物体験」をしてもらい、それでお金をもらっているのですが、その金額設定が私から見てもあまりにも低いのです。 ハンカチなどを体験してもらっているのですが、その金額は1.500円程度。これではなかなかビジネスにはなりにくいです。 もちろん、このハンカチの染め体験だけで5.000円というのは通用しにくいかもしれませんが、方法を考えれば不可能ではありません。ましてや10.000円だって、20.000円だって可能です。 お客は自分の価値に見合ったものであれば高くても買います。 そこで価値を高める方法は、「パッケージ化」です。 ハーブを使うのなら、ハーブティを提供する、あるいはどこか料理店とタイアップしてハーブ料理を出す、ハーブ摘みの散策コースを設定する、前日に宿泊してもらって液の抽出、煮だしなどの前作業もやってもらう(農家体験なども良いですね)、などです。 こうした一連の工程を体験してもらうことにより、宿泊客が増える、飲食店において消費してくれる、人と人との交流が盛んになって町が活性化するといった副産物まで生まれることになります。 彼は鹿児島でも有数の観光地で仕事をしています。こうした企画を市町村に持ち込めばひょっとしたら行政から補助金が出るかも知れません。 このように商品やサービスを点ではなく、線で結ぶ、面で展開するというようにパッケージ化することが重要です。 たった一円の素材でもトータルで10万円の成果をもたらしてくれるかもしれません。お客は、原価なんてどうでもいいんです。自分自身の心が満たされれば! 感動してくれれば財布のひもは緩みます。 人間は意外と自分がいつも体験していること以外のことはほとんど知りません。だからプロとしてホンのちょっとしたことを体験させてあげるだけでお客は感動します。 事業は素材そのものにあるのではなく、その素材から発せられる不思議さやメリットをいかに伝えられるか?感動を与えられるかがカギです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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