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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。
やつれた表情で女性が相談に来られました。 女性 「あの、どうも祟られているようなんです。」 与乃登「それはいけませんね。何か心当たりでも?」 女性 「はい、実は中学の時の同級生が自殺しまして。どうもその子の祟りじゃないかなと思うんです。」 与乃登「自殺した?お友達だったんですか?」 女性 「・・・。はい・・。よく遊んだ仲間です。」 与乃登「何か恨まれるようなことでも?」 女性 「いえ、特には。でも、私たちの周りでそのときの仲間内の関係者が次々亡くなっているんです。私怖くって。」 与乃登「分かりました。視てみましょう。」 早速、神前に座り霊視に入りました。 浮かんできたのは首をつった色白の女の子でした。 はぁー、この娘か。 恨めしそうな目をしてじっとこちらを見つめ、「みんな不幸にしてやる。」と言い残して消えました。 与乃登「何か恨みがあるようですね。本当に心当たりはありませんか。」 女性 「いえ、別に。」 これは何か隠しているな。 与乃登「そうですか。では、仲間内の関係者の方が亡くなっているとの事ですがどういう事でしょうか。」 観念したように女性は話し出した。 女性 「亡くなったのは自殺した子と同じ中学の同級生たちの結婚相手です。あれから、10年たちます。」 聞くところによると、同じ中学に通う女の子、五人はとても仲が良かった。しかし、よくあることで女の子が五人もよると派閥争いが起き、一番おとなしかった女の子がどちらの派閥にも属さなかったことから両方からいじめを受けた。 だんだんといじめはエスカレートをしていき、とうとう女の子は絶えきれず、首をつって自殺した。警察もいじめの捜査をしたが犯人を特定するには至らず、うやむやになった。 それから10年たった。残された四人はともに短大に進み、皆、結婚した。そして、悲劇は起こった。 女性 「A子のダンナさんは交通事故死。B子のダンナさんは仕事中の事故で半身不随。C子のダンナさんは原因不明の病気で闘病中。私の婚約者は行方不明になりました。」 与乃登「はぁ、これは壮絶な。なんでまた、今なんだろう。」 女性 「この子は結婚願望が強かったんです。いいお嫁さんになるんだ、というのが口癖でしたから。」 与乃登「なるほど、いじめた相手が結婚して幸せになるのが許せなかったんだな。」 女性 「先生、何とかして下さい。お願いします。でないと私たちの命もねらわれるかも知れない。」 与乃登「落ち着きなさい。とにかく、後の四人と連絡は付きますか?」 女性 「いいえ、みんな祟りだと知ってから連絡が取れません。」 与乃登「うーん、これは大変だな。取り合えず、あなたから浄霊祈祷に入りましょう。」 女性 「お願いします。もう、10年も立つのに。たくさんだわ。」 与乃登「あなたね、自殺した人間の気持ちを考えたことあるの?あなた方が未来を奪ったのよ?」 女性 「でも、私が殺したわけではないわ。死んだのはあの子よ。なぜ、今になってどうして私の婚約者が祟りに会わなければならないの?関係ないじゃない。警察だって私たちが犯人だとは言わなかったわ。」 与乃登「では、なぜ、祟りだと思うの?後ろめたい気持ちがあるからでしょう?あなたには同級生を弔う気持ちはないの?」 女性 「それは、関係者だから。でも、祟っていいわけではないでしょう?」 与乃登「あなたに亡くなった方へ供養の気持ちがないのならご祈祷はお断りします。」 女性 「えー!なんでぇ?信じられない!ご祈祷を受けてくれるんじゃないの?そんなのならあなたは嘘つきだわ。」 与乃登「人の痛みを分からない方は祈祷をしても効きません。」 女性 「出来ないだけなんでしょう?この偽坊主!」 与乃登「とにかくお引き取り下さい。」 女性はわめきちらしながら帰って行った。 そして、後日、電話が鳴ったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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