タヌキ憑き
与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。奥さんがおかしくなられたとご主人が相談に来られました。与乃登「どうされました?」ご主人「妻が、少しおかしくなりまして。」大変な状況になっているのであろうとすぐに見て取れた。与乃登「尋常ではないのですね?」ご主人「はぁ、なんて言いましょうか。そのぉ。人間じゃないみたいなんです。」与乃登「憑きものですね。」ご主人「狐憑きという物がどういう物か知りませんが、おそらくはそういう状態じゃないかと思います。」与乃登「はぁ、狐のような行動をしておられますか?」ご主人「はい。普通ではありません。うなりますし、暴れます。食べ物も油揚げしか食べません。」これは相当重症だな。与乃登「いつぐらいからですか?何かきっかけがありましたか?」ご主人「はい、先月から突然になんです。別にこれと言った変わったことはありません。」与乃登「そうですか。」ご主人「父親がある寺院の手伝いをしておりまして、そちらで見て頂いたのですが、暴れて、妻は小柄なんですがそこのお坊さん5人をなぎ倒すしまつで。専門の所が良いだろうと言うことでここを紹介されました。」与乃登「え!あ、そうですか。あのご住職から。分かりました。」これはたいへんだ。あのお寺は祈祷で有名なところ。そこがご紹介ということは。心して懸からねばこちらの身が危ない。与乃登「それでは視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。すると見えてきたものは。こいつはタヌキだな。タヌキが憑いたか。タヌキも油揚げは大好きだからな。この罰当たりめ、人に憑くとは何事か。あちらの世界に帰りなさい!ごてて暴れるタヌキを呪縛技で縛り、強制的にあの世へ送り返した。奥さんの祓い清めの祝詞をあげ、憑依の影響外し、元に戻した。与乃登「さぁ。これで良いでしょう。様子を見てください。何かありましたら、連絡を下さい。」ご主人「そうですか。早速家に帰って、妻の様子を見てきます。」ご主人は急いで帰って行かれた。数日後、ご主人から電話があった。与乃登「どうですか?奥さんの様子は。」ご主人「おかげさまで、ここ2、3日は穏やかにしておりました。」与乃登「それは良かったですねぇ。」ご主人「それが、今朝からまた様子が変なんです。」与乃登「何ですって?」この続きは明日と言うことで。