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仕事で遅くなって途中からしか見ることが出来なかったが、今日テレビでやっていた同タイトルの番組を見た。余命一ヶ月を宣告された乳ガン患者さん『知恵さん』の1ヶ月が実写で残されたドキュメンタリー番組。彼女がカメラに向かって言っていた言葉の一つ一つがなまなましく、私の入院時代の出来事を思い起こさせた。
そとの風は気持ちがいい。都会の空気はきたないというけど、それでも外の風を感じるととっても元気になる。外の風ってとってもきもちいいんだよ?しってる? 術後の点滴を引きずりながら初めて屋上にいって、そとでひなたぼっこしていたときの気持ちよさを思い出した。いつの間にか当たり前になってしまっている。風がきもちいいと言うのはだれでも言えることだが、病室から初めて出て再び外の空気に触れることが出来たときの喜びは語り尽くすことが出来ない。彼女が『しってる?』と最後に念を押したときの気持ちは私にはよく分かった。本当にあの気持ちよさを教えてあげたいのだ。 いきているのって奇蹟だよねぇ。みんなに支えられていきているんだよね。こんなに色んな人に支えられて。わたし元気になったらきっとすごい人間になれるような気がする。 私も知恵さんと同じことを病室で思っていた。理由もなにもかも彼女が言っているのとおなじだ。まわりの人々に本当に支えられていることを実感できる(へんなはなしだが)とっても幸せな時間を病室で経験出来たことをおもえば、あらゆる事のありがたみを本当に理解したものすごい人間になれると本気で思っていたのだ。 紛れもなく奇蹟がかなって、現にこうして生存している私は、ほんとにあのガンを乗り越えて生存しているすごい人間になれているのか。。。身近な人に感謝し、困っている人に手を貸し、つらい思いをしている人に優しく出来ているのか。健康のありがたみを本当に理解しているか。。かなしいことにこのところの私はそんなことすっかり忘れて、あたりまえのようにふつうに暮らしているのではないのか。。 知恵さんが言っているように、すごい人間にならなくてはいけない!。。と言うわけでは決してないだろう。なにもガンを患ったからって、特別なことを出来るようになるわけではない。しかし、わたしだからこそ人に伝えられる本当に生きていて大切なことがある。きっとあの病気とその結果私が一生背負うことになったハンデは、この先あらゆる場面でその体験を人に伝えだれかのささえになったり、励みになったり、ということがあるはずだ。そのためにも私がしてきた体験を絶対に絶対に忘れてはいけない。 感謝。感謝。それしか言葉がみつからない。もっと文才があればってほんとに最近そのことをよくおもう。 これも同感。。これしか言葉がみあたらない。。(笑) ご冥福をお祈りします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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