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よろず屋の猫

十年早いぜ

、「蟲師・新刊の発売記念」と、なにやらジャンプ本誌でカカシが“世代交代”を口走ったと聞いたので「ちょっと待て・エール」と言う事で、お話を一つ。

まぁカカシは、インフレ起こして強くなっていくナルトとの兼ね合いで、作者もどのポジションに置こうか処遇に困っている感もありましたが、これはいくら何でも寂しすぎますぅぅぅ
元カカシスキーとしてはまだまだ頑張って欲しいと思います。だってはっきり言って“波の国編”以降、良いところ見せてくれてないじゃないの。せめて最後にさすがカカシなカッチョ良い姿を見せてから、一線から退いて欲しいの。

えーと、元々はりゅうきさんと言う私のネッ友(と言うには彼は若くて申し訳ないんですが)が「ギンコの髪を逆立て、トコヤミに食われた(?)眼に写輪眼タイプの義眼を入れて、マスクしたらカカシ?。」なる発言をして、それを同じくネッ友の絵師・みはるさんが反応、絵を描いてくれました。
私が説明してもどうかと思うので、まずは絵を見てください。

かかぎん.png
どうです!!、このカッコ良さ!!。
ちなみにマスク下ろしているのは、ギンコには必須アイテムの煙草を吸わせたかったから・・・とのみはるさんの談です。

一目ぼれして、即行お願いして頂いてしまいました。
このギンコに、カカシに喝を入れて欲しくて、お話を書きました。

では、私の拙い妄想話にお付き合いしてくだされば嬉しいです。


『十年早いぜ』

「お前、すごく怪しいヤツに見えるよ。」
待ち合わせの居酒屋で一杯やっていると、背後から声がかかった。
「よく人の事が言えたもんだ。」
俺はカカシに自分の前の席を指で示す。
煙草を吸ってる俺と違って、カカシはマスクできっちり口元を隠している。何故だかいつも上を向いて尖っている豊かな髪。
だが何よりも“変”なのは手にした本。
「お前、良い年してイチャパラなんて読んでるなよ。」
「何を言ってる、これは真の大人の為の恋愛小説よ。しかもこれは新作、まだ本屋にも並んでない一冊だ。」
そう言うカカシのマスクの下の口の辺りが、もごもごと動いている。よく見れば頬が膨らんでいる。
一体いつのまに俺のつまみを口に入れたんだ。さすがは木の葉の里の上忍、その中でもエリートと言われた男だ。
カカシから注文を聞いた店の娘がいなくなると、目つきが厳しくなった。
「で、ギンコ。どうだった。」
俺は実は忍者ではない。本来は蟲と言う者につかれた人を治す“蟲師”呼ばれる仕事をしている。
しかし火の国内で、どうにも説明のつかない事が起こると、人に見えない“蟲”のせいではないかと俺が呼ばれる。その時だけ“特別上忍”と言う資格が与えられ、調査をし、本当に蟲のせいならば治療をすると言うわけだ。
仕事は火の国内に限られるので、忍者の服の方が国の民にも不審がられずにすむだろうと言うことで、仕事時にはいつもカカシに借りている。何故かマスクつきで、だ。
今回の調査はちょっと今までと違っていた。国境の村が全滅に近い災にあったと言う。詳しいことは火影の美人さん(実は結構な年だと言う話だ)も話したがらなかったが、怪しい集団がいて、そいつらが係っているのではないかと疑念を抱いているらしい。
が、「あれは通常の蟲の被害だよ。日照り続きで蟲が異常発生したんだろう。そう言うことはままある。」
「その異常発生におかしなところは本当になかったのか。例えば人が蟲を操って、と言う事は考えられなかったか。」
「蟲はそう言うものではない。」
蟲はただそこに在るだけ、人がどうこう出来る様なものではない。確かに接触することで災いを及ぼされることはある。あるがそれは単に蟲の生の為の性質によるもので、蟲に思惑はないのだ。
「お前さんの所の若いのが使う“蟲”とは根本的に別物だ。」
カカシは安心したのか椅子の背もたれに身体をあずけ、フーっと大きく息をつく。
見ると目が柔和になっている。
「なぁ、おい、俺の班のナルトってヤツがちょっと前に修行から帰って来たんだよ。」
「ああ、そうか、どれくらい里を離れてたんだ。」
「二年半。」
おれはたかだか雇われたときの臨時忍者だから、里内の事情と言うのはさっぱり分らない。分らないが、ナルトという子供に何か特殊な事情があるだろうと言う事は薄々感じていた。
「強くなったぞー。」
そう言うカカシの目は細く垂れ下がっている。
カカシがナルトを可愛く思っているのは知っているが、しかしこれはどうだろう。
するとカカシは「世代交代。」などと口にする。
「もともとチャクラの量が圧倒的に多いヤツだったんだが、成長した。大技を何発も繰り出す姿を見て、あぁこいつらの時代がやってきたんだ、と思った。」
そう言うカカシの口調は悔しさの微塵もなく、嬉しそうだ。
「となると残ったお前のすべきことは、里の繁栄の為に子作りだな。」と俺は言ってやる。
「そうねぇ、俺もそろそろ身を固める頃かもなぁ。」
「今度会うときはその手に子供を抱いてるか?。」
「それどころか抱っこにおんぶ、肩車の三つ子さ。」
まったく何を言っているんだか。
忍者の格は大技が幾つ出来るかだけではないだろう。幾多の経験を積んだ上で身に付くこともある。まだまだ若くて心が不安定な奴らには指標が必要だ。
その為には若い奴らに仰ぎ見られる存在として、カカシが背を正して立っていなくてどうする。
「おーい、カカシ。」
俺はヤツの顔に煙草の煙を吹き付ける。
全く引退したじい様みたいな柔和な表情なんて、
「十年早いぜ。」



何かカカシへのエールに重点置き過ぎちゃって、ギンコの特徴が全く出てない話になってしまいました・・・。
ギンコもカカシも、イメージ壊れちゃったじゃないか!!、と言う方、本当にごめんなさい。


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