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よろず屋の猫

『天使の遊戯』 アンドリュー・テイラー

『Requiem For An Angel』と題された三部作の内、二作を読みました。

『天使の遊戯』の原題は『The Four Last Things』

この三部作は三つの小説が合わさって一つの大きな物語を作っていますが、各々が完結した物語なので、どれから読んでも大丈夫みたいです。

あとがきと解説から言葉を拝借すれば、
『天使の遊戯』は現代のロンドンが舞台。サイコスリラーの手法をもちいて、追うものと追われるものを交互に描いた三人称小説。

『天使の背徳』は1970年代のロスと言う小さな町を舞台に、一人称の心理ミステリー。

『天使の鬱屈』は1950年代の聖都市ロシントンを舞台に、更に50年ほど前の謎を解き明かす歴史ミステリー

『天使の憂鬱』

刑事・マイケルと教会の副牧師・サリーの4才の娘、ルーシーが託児所から誘拐される。
犯人のエディはガールフレンドのエンジェルと住む家に、ルーシーを連れて行く。


果たしてどちらが“追うもの”で、どちらが“追われるもの”なのだろう。
子供を誘拐された夫婦は、次々と出てくる新事実に心理的にどんどん追い詰められていき、もともと危うい均衡を保っていた二人の中も、破局かと思うほどに壊れていく。

一方、ルーシーを連れ去った“犯人”であるエディは、自分の思う通りにもならず、自分も知りえなかった事実を発見して、これまた追い詰められていく。

エンジェルがひたすら不気味。
そのエンジェルの正体が分るラストには驚いたけれど、それを更に掘り起こした物語(例えば動機等)は第2作へ、と言う趣向。


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