秘密 ~トップ・シークレット~ #4 「幸福な歌」 感想
客観的に言えば、原作を読んでない人には、原作ベースの前二回は結構面白かったんじゃないかと思います。MRI捜査って言うアイディアだけで見られるから。(原作ファンには大泣きモノでしたけど)でも今回のオリジナルは「ちょっと問題」と思ったので、感想を。あらすじは公式HPでどぞ。えっとですね、この事件を第九で扱う必要性がそもそもあるのか?と思うのですよ。ネットに映像流してる訳だし、一人は実際に意識を取り戻してるわけでしょ。普通に地道に捜査してれば、解決できた事件って言う気がしてならない。で、MRI捜査と言うのは、脳の記憶している映像を見ることによって、被害者のプライバシーを見てしまうと言う問題がいつもあるのですよね。今回も、一般の人にとって、第九がどんな風に思われているのかを、青木のお姉さんが語っている。だから第九が扱う事件と言うのは、MRI捜査をしなければ犯人逮捕が出来ない事件に限られてるはずです。警察が地道に捜査してれば解決できる様な事件までも、ほいほいと脳をMRIにかけていては、第九の存在自体が危うくなりかねないです。プライバシーを侵してまでも、犯人逮捕の為に見なければならない。これが基本的な設定だと思います。これを崩すのはやっぱりおかしいと思う、原作との違いがどうのこうのと言う前に。原作が扱っている事件数は少ないから、細やかに描くのでない以上、オリジナルストーリーが入るのはしょうがないと思いますが、基本設定に矛盾を感じる話は困っちゃう。お父さんが倒れて、「家族が面倒を見るのが当たり前。」といとも簡単に言ってのける青木。仕事忙しくて、家にもなかなか帰れない人が、どうやって面倒見るの?。結局、“自分以外”の家族が見るってことだよね。そんな人に、被害者を本当の意味で殺したのは家族とか思われたら、被害者の家族もたまらないなって。お母さんと子供の会話も酷いし。少なくとも、原作読んで、青木に対してこんなネガティブな気持ちをもったことはないです。もう少し細やかな神経を持って、脚本を作って欲しいなぁ。↓この絵のどこをどうしたらアニメの薪さんになってしまうのか・・・。