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カテゴリ:アニメ
前回にアクションがなかった分、今回「ヘイ、カッコ良い!!。」と叫ぶつもりだったんですけど、とてもそんな雰囲気では・・・。
このエピソードは父娘の話でした。 昨日、お出掛けで一日遅れの感想ですので、今週はあらすじはなしです。 茫然自失で町を歩く舞、その手首に父が“御守り”と言った光はない。 飛び出した歩道、向かってくる車、瞬時に炎に包まれる。 「私のせいじゃない。」と叫ぶ舞。 この辺り、自分を受け入れられない舞の気持ちが良く出ています。 訳がわからなく、自分からも逃げ出したい心境でしょう。 国立天文台で星見様に会う霧原。 そこにいる友人から聞くモラトリアムの情報、後はただ感情のないドールに移行するだけ。 避難勧告の出た町、うずくまる舞を見つけて声をかける友人、そして心配して手を差し出す彼女の父。 その二人すらも火達磨にしてしまう舞。 全く制御が出来ない状態。 舞にとって害をなす人たちではなかったはずです。 自分のそばにいるのは危ない、だから近寄らないで欲しい、その感情が二人を能力の餌食にしてしまった。 自分の手に余る力を持ってしまった舞がかわいそうです。 公園のブランコに座る舞。 公園の入口から監視する警官たちは銃を構えて、指示待ち。 その警官の手首から先が落ち、血が噴き出す。 見えない鞭で惨殺される警官達。 舞の目は空ろ、その舞に近付く能力者・ルーコ。 捕らえられた舞は成長された記憶がなくなって、子供に戻ってしまっている。 ケネスとの電話のやりとりを聞いていた李は田原を「本当か?、娘を実験体にしたのは?。」と問い詰める。 田原はゲート捜索隊の生き残り、その際に見つけた植物は能力を封じる作用を持っていた、それを舞の手首に埋めこんだ。 舞は当時、虫に火をつけ殺した、それを止めると感情のない目で「どうして?。」と問い返した。 契約者としての能力が現れ始めていた。 藁をも掴む気持ちで舞の腕に、まだ解明されていない種を埋め込んだ田原。 この田原の気持ちは分かるんですよ、私には。 子供を契約者にしたくない。 もちろん田原の言う通り、世間の人たちの差別意識もあります。 でも自分の子供にあんな空恐ろしい能力を持たせたくない、対価で苦しませたくない。 子供を利用されたくない。 何よりも、自分の子供が人の心の痛みに無頓着な人間になって欲しくない。 結果がモラトリアムを生むと言う事を田原は知らなかった。 もう一つの種を育て、やがてたくさんの種が採れるようになるだろうと言う希望にすがる。 私には田原は賭けに負けたのだと言う苦い気持ちしか起こらない。 田原を責めるとしたら、結果の分からない状態の舞を放っておいたことだと思う。 組織の目も在ったろうが、何としても自分の目で観察を続けるべきだった。 自分の怖れを目の当りにすることになる舞から逃げ、ただただ種に希をたくして夢中になった振りをして、舞の心に寄り添おうとしなかった父・田原こそを私は許せない。 舞のいる工場に一人向かう黒。 猫の様子から、自分一人の判断であることが分かる。 契約者は合理的でない行動は取らない。 黒の行動は自分の感情にそったもの、黒は“心を持つ契約者”。 では何故?って言うのは謎のままなんですよねぇ。 ヘイの能力はやっぱり電気系?。 そしてルーコに対峙するヘイ、ルーコの見えない刃がヘイを襲う。 割れる面、切られる足場。 ワイヤーを天井の鉄柱に巻きつけ、下に下りるヘイ。 しかし舞はケネスに捕まえられている。 「俺なんかに構ってないでとっとと娘を取り戻していれば良いものを。」とルーコ。 ルーコの言う通りこれはヘイの失態だと思う。 ヘイには契約者に対する尋常ならぬ憎しみがある気がする。 それは契約者である自分自身への嫌悪もあるだろうけど、それだけではなく、その憎しみの元になる理由があったのかなぁ、と言う気を起こさせるほど。 そこに現れた田原、しかし舞には年取った田原を自分の父と認められない。 舞を抱き寄せる田原、反発する舞の能力で炎が。 ケネスに言われて枯れた花を放り出す田原、一瞬にして燃え上がってしまう。 これが田原の研究の結末。 舞を殺す決意でナイフを取り出す田原。 何としても実験体だけは欲しいケネスはルーコに命令、鞭が田原を襲う。 田原の頭を抱く舞、「ただ今。」と父、「お帰り。」と娘。 立ち上がった舞の前にはケネス。 ヘイは止めるが、「どうして?。」と応える舞の瞳が赤く変わる。 火達磨になったケネスの悲鳴。 「どうして?。」と言う言葉は虫を焼き殺して咎められた時と同じ。 けれども今の舞にとっては意味が違うと思いたい。 善悪の区別がない子供の所業ではない、“悪”と分かっていてそれでも“是”としたのだと。 感情の希薄さは“人間を殺す”逡巡には働いたけれど、父を殺された憎しみには働いていないと思いたいです。 舞は歌を歌う、それが対価。 舞は契約者に移行した、モラトリアムが契約者になったのは事例がないこと。 「人をいっぱい殺した気がする。」と言った舞は、もう友人と父を殺して怯えた舞ではない。 「契約者は人を殺してなんぼ。」と言う黄によって組織に連れられていくのか。 事件は結局真相の分からぬまま、公安部の手を離れたという霧原の報告で物語りは終わる。 この物語、謎を謎としたまま進んで行ってるんですよね。 今回私が感じたのは三つ。 その1 契約者のなり方と言うのが分からないんですよねー。 私は記憶を注入する技術があるように、契約者を作り出す技術と言うのがあって、自分の意志で(好むと好まざるの違いはもちろんあっても)契約者になる、あるいはされるってこともあるかもだけど、と思ってたんですよ。 でも今回の田原と舞から、とても田原が実験として舞を契約者にしたとは思えない。 ひょっとして超能力者みたいに潜在的に能力を持っている人間が自然発生的に生まれてて、発現するものなのかな?。 “契約者”として能力の使い手になるかどうかには意志にかかわってくるのかな?。 ひょっとしたら能力を持つ人間が生まれるような“何か”をしでかした組織なり、政府なりがあるのかも知れない。 その2 舞はドールではなく契約者になった訳だけど、移行時に何らかの感情を激しく揺さぶられる事があると、感情を全く失ってしまうことへの楔になるのだろうか。 ヘイは“心のある契約者”と言う設定だけど、ではヘイにもそう言う何かがあったんだろうか。 ま、個人的にはそう言うエピソードがあった方が、より話は面白くなるし、萌えられるからそう思っちゃうんですけどね。 その3 ヘイには対価がないのか?ってこと。 他の契約者を見てると、能力を使った後すぐに、しかも強迫観念的に対価を実行している。 とすれば、ヘイもあの工場で何かはしてなきゃおかしいでしょう?。 私は大食いがヘイの対価とは思ってないけど、ここで大食いしてたらギャグですが、それはとにかく。 ヘイには対価がないのかも知れない。 それはヘイに心がある事と繋がっているのかも。 契約者は感情が希薄だからこそ仕事がこなせる。 だけどヘイは前回も今回も、仕事をする上で、苦い思いをしているように見える。 心ある人間にとって、これはかなりキツイことだと思うんですよね。 心があるから対価がないのか、それとも傷つく心こそが対価なのか。 そろそろ少しずつ、謎を解明して欲しいと思ったりする。 次回も女性のお話。 ヘイって女性専門?。 女性相手が得意って言うのはメチャクチャ好みだけど、男性相手でもしっかり出来る男じゃなくっちゃねぇ。(←イヤ、変な意味でなく。) 女性に見せる李の顔が、男性相手ではどうなるのかって言うのも興味があるので、“ターゲット・男”もお願いしたい。 すいません、やっぱり最後に・・・。 アクションシーンのヘイ、カッコ良い!! ![]() ![]() ![]() 特にワイヤーで逃れるところと、 ルーコの頭を掴んで、「貴様らに笑みなど似合わない」って言うところ。 ![]() ![]() @niftyで壁紙配布中です。↑から“本編配信”→“スペシャル”でお進み下さい。 一ヶ月ごとに変わるみたいです。 映像特典(約30分)、特製解説集、キャラクター原案:岩原裕二氏描き下ろし三方背BOXがついた特別生産限定版の1巻。 7月25日に発売。 ![]()
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