よろず屋の猫

『お兄ちゃんと一緒』　8巻　時計野はり 作 感想

LaLaで連載中の『お兄ちゃんと一緒』の最新刊です。




父と母を亡くして祖母と暮らしていた桜、その祖母も死んで天涯孤独の身に。
そこに現れたお兄ちゃんs、桜は覚えていなかったが、両親が死んだ時に離れ離れになっていたらしい。
ところが本当は桜の母は後妻で、お兄ちゃんsとは血がつながっていなかった。
一緒に暮らすうちにやがてうちとけて行く。
お兄ちゃんsは極度のシスコン。
桜はその中の長兄・正に恋をする。

桜は8巻では高校二年生。
正は小説家で、何と趣味は女装。

・・・って感じのお話で、正も桜を好きなんだけど、あくまでお兄さんとして接しようと心に決めている。
そんな中、桜はついに正に告白・・・と言うのが7巻まで。

今巻は、桜が、サッカー部のキャプテンになった鳴々に癒し動物扱いされるお話。
桜の友達・園ちゃんが片桐君に告白する話。
正に見合い話が来る話。
正の作家仲間に桜が誘拐(笑)される話。
桜と正がお祭りに行く話。
正に取材に来た人が文子(桜の亡き母・正の初恋の人)そっくりで一騒動と言う話。

正お兄ちゃんの危なさが暴走中って感じの巻でした。

基本的にいつも女装してる正お兄ちゃんですが、桜への気持ちが暴走してる時は妙にカッコ良い男になってしまうのが、このマンガのツボ。
今回もそんな正が出てきましたよ。

桜は(血はつながってないけど)正が好きで、正は好きなんだろうけど、気付いてないのかなぁ、辺りの二人がとっても可愛いんですよね。
でもさすがにここまで長くなると、いい加減にくっついちゃったら?と言う気がして来た。(笑
桜が高校を卒業するまではくっつかないんだろうなぁ・・・。

なので今巻で一番好きなのは園ちゃんが片桐君に気持ちを伝える話でした。

片桐君は中学時代、桜の事が好きだったのですね(今もかな)。
園ちゃんはその事を知っている。
園ちゃんの告白シーンが可愛かったです。

片桐君は桜が正の事を好きなのを知っているんですが、その彼のラストの気持ちが良かったです。

少女マンガを読んだなぁって気がしてきますよ。

私は鳴々、音々の双子・兄妹コンビが好きなので、登場してくれて嬉しかったです。
鳴々は何考えてるかさっぱり分からないキャラですが、桜を好きって言うのは勘弁して欲しいわ。
逆ハーレムマンガにはちょっと食傷気味なので。

私はこの作者さんの短編が割合と好きなのですが、今回はなかったので残念。