よろず屋の猫

私は『銀魂』で泣ける人なんですよ、えぇ。

今回も泣きました、新八の神楽を思う心の強さに。



「次会う時は陽の下で。」

この三人の顔、凄く良いです。
銀さんは先に鳳仙のところに。
そして神楽と新八は阿伏兎と戦うことに。

さて、　になるのはどっちだ?。


百華を引き受けた月詠、しかし防御のみで攻撃はしない。
自分が重ねてきた所業、それを考えれば自分だけ生き残れない。
「殺すが良い、わっちを。だが時間は稼がせてもらう。」

自分が護って来たのは吉原でも、日輪でもない、自分の檻。

日輪の言葉、銀さんの言葉を思い出す月詠。

「わっちはもう逃げん。檻を破るために戦う。最後の最後まで、太陽に向かって真っ直ぐに立ち続ける。」

そこに太陽が見えるかのようにスックと立っている月詠。
その姿を見て、百華の者たちはクナイを落とす。

空に居たのは日輪だけではない。

日輪(たいよう)も月詠(つき)も、常夜の街を照らすかけがえのない光。

もうまるで死亡フラグがたってるような倒れ方の月詠ですが、大丈夫、大丈夫・・・。
銀さんが煙管を落としちゃってますけど、大丈夫、大丈夫・・・だよね・・・。


一方、神楽 vs 阿伏兎。
先に書いちゃいますけど、大塚さんの語りを堪能しました!!。
セリフが多い上に、説明も多いんですけど、大塚さんの語りに夢中になっちゃって、全然退屈しない。
むしろ楽しんじゃいました。

も一つ、アクションシーンも堪能!!
目が離せませんでした!!。

腕一方欠いてて、この強さだからなぁ、阿伏兎。


晴太の前に現れた神威。
ニッコリ笑って、百華を殺しまくり。
可愛いお顔の前には、血で真っ赤な手。

晴太の着物の前を直してあげてましたけど、どうして血で汚れないのかしら?・・・とイジワルを言ってみる。

まぁ、晴太を日輪のところまで連れてっていってくれるらしいし、とりあえず晴太の命は一番安心な人の手に委ねられたってことでもあるか・・・。


バカやらかした上、止めんのが下の役目
vs
バカやらかした上の尻拭くのが下の役目

阿伏兎の攻撃で吹っ飛ぶ神楽ちゃん。
立ち上がった神楽は血を吐き捨てる。
一方、阿伏兎の耳から血。

神楽に、仲間にならないかと誘う阿伏兎

「私は自分の戦場は自分で決める、血ではなく心で。」と拒絶する神楽。

しかし神楽の拳には戦う本能を抑えようとして無意識なブレーキがかかっている。

血を拒絶するお前と、血を誇る俺たち「ハナから勝負になんてなりゃしねぇ。」

あぁ、神楽ちゃんの可愛いお顔を、阿伏兎が足蹴に!!。

新八が後ろから薙刀で突く、しかしそれは失った腕の方。
薙刀を取られ、天井に串刺しにされる新八。

阿伏兎は新八を先に殺すことに決めた。
血反吐を吐く新八。

その時、ドクンと神楽の心臓が音を立てる。

神楽、覚醒!!

血を流しながら、目を見開いて、笑ってる顔。
意志がない、理性も、知性もない。
ただ夜兎の血に従って、戦う神楽。

阿伏兎が解き放ったのは、ケモノですらない、バケモノ。

あれが僕らの知ってる神楽ちゃんなのか?、と自分の目を疑う新八。

神楽、阿伏兎を圧倒。

「お前は結局兄貴と何も変わらねぇ。」

血に従って殺せ
血を誇って殺せ
俺たちの居場所は戦場にしかねーんだ
戦場で生き残るにはそれしかねェんだ
「それが絶滅(死ぬ)まで戦い続ける獣達・夜兎の宿命よ!!。」

最後の一撃を加えようとする神楽、それを止めたのは新八!!。
後ろから神楽を羽交い絞めにして、必死に語りかける。

銀さんと約束した、神楽ちゃんを守るって。

新八が守りたいのは、仲間としての神楽!!。

「神楽ちゃん!!」

泣けました。
新八、偉いぞ!!。
グッジョブ!!

その気持ちが神楽に届いたか?。

崩れ落ちる建物。
落ちていく３人。

阿伏兎は、新八と神楽の身体を押して助け、自らは落ちていく。
「お前さん達の甘い選択肢でどこまでいけるか、やってみるが良い。」

言っただろ？、俺は、共食いは嫌いなんだ。


『銀魂』って各キャラの個性がしっかり立ってますけど、また話の中でピッタリと動くんですよね。

新八はキャラ達の中では決して強い方ではない。
「神楽ちゃんを守る」なんて、ちょっと聞いたらちゃんちゃら可笑しいって感じなのですけど、実に新八らしいやり方で、神楽ちゃんを守った。

新八が守ったのは、神楽ちゃんの命じゃない。
命はたぶん新八には守れないでしょう。

でも「戦場は心で決める」と言った神楽ちゃんを守ったんですよね。


私は阿伏兎も好きなんですが、この話だけのキャラなのに良く出来たキャラだと思う。
とんでもない上司を持った部下の悲哀を滲ませつつ、むしろそれを楽しんでる風な、夜兎の中でもちょっと異色なのかもって感じさせるキャラです。


今回は凄く楽しめました!!



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