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カテゴリ:アニメ
とても悲しいけど、色々考えさせられるエピソードでとても好きなので、先週までの感じで描かれたらイヤだなぁと思ってたのですが、今週は良かったです!!。
あらすじは公式HPから。 ロイより「綴命の錬金術師」ショウ・タッカーを紹介されたエドとアル。 タッカーは2年前、人語を解する合成獣(キメラ)の錬成に成功した生体錬成の権威であった。 タッカー宅で資料を探す間、その娘・ニーナと親しくなるエド達。 一方、年に一度行われる国家錬金術師の「査定」日を前に、タッカーは焦りを募らせていた。 国家錬金術師を殺しまわっている“傷の男”スカーと、“鉄血の錬金術師”グラン准将の戦いから入りました。 原作では既に殺されたことになって、話に入ってるんですが、アニメで見せてくれてとっても嬉しい。 “鉄血の錬金術師”の戦い方はオリジナルで、スタッフの腕の見せ所って感じです。 そして東方司令部メンバーの、大佐が仕事を溜めたんで愚痴を言いながらの仕事風景。 ヨキの話はメンバーの話でサクッと済ませる。 後々まで登場するキャラだと言うのに、この扱い。 でも私はこれで良いと思うんですよね。 広く浅くでエピソードを描くより、絞って深く描いて欲しいと思ってるので。 エドとアルは、マスタング大佐の紹介で、“綴命の錬金術師”ショウ・タッカーに会い行く。 タッカーはキメラ研究の第一人者で、二年前には人間の言葉を喋るキメラの生成に成功している。 そのキメラは「死にたい」と一言言っただけで、その後、食事を取らず死んでしまったと言う。 「人の手の内を見たいなら、先ず自分が明かすべきだ。」とタッカー。 何事につけても等価交換ってヤツですね。 それでエドとアルは、自分達が犯した人体練成について話す。 さっそく資料を読み始めたエドたち、その集中力。 タッカーは、「いるんですね、天才ってやつは。」 このセリフ上手いんですよねぇ。 これ一つで、タッカーの心理状態を表してるんですよ。 で、この後、エドとアルが資料を読みつつ、ニーナとアレキサンダーと遊ぶ様子、その声を聞きながら研究に焦りを見せるタッカーが描かれる。 ここが今回は良かったと思うんですよね。 先ずニーナの可愛らしさがとっても良く出ている。 そして査定の日を控えて、焦るタッカーの様子を描いた点がアニメは良かったと思う。 昨年の結果は余り良くなかった。 今年も良い結果が出せなければ、国家錬金術師の資格を失い、研究は立ち行かなくなる。 貧しかった頃の、妻との言い争うの思い出。 「もう後がないんだ。」 タッカーが後に仕出かすことの、理由が視聴者にも分る。 エドとアルがタッカー家に行くと、人語を話すキメラの生成に成功したと、見せられる。 「エドワード」の名を教えると、それをなぞって言うキメラ。 しかし「お兄ちゃん」・・・。 国家錬金術師の資格を得たキメラの生成は二年前。 妻が出ていったのも二年前。 「ニーナとアレキサンダー、どこ行った?」 タッカーは、娘と飼い犬でキメラを作っていた。 怒るエド。 しかしタッカーは、エドたちの人体練成も同じだと言う。 殴られた父親を心配するニーナが悲しい。 そして「自分達はタッカーとは違うんだ」と必死に否定するエドも悲しいです。 自分達の技術では治してあげられないと、ニーナに謝るアルも悲しい。 子供の無邪気さだからでしょうか、「遊ぼう、遊ぼう」と言うニーナも悲しい。 人の命に係わることに錬金術を使ったと言う点においては、禁忌であるわけで、エドとアルも、タッカーも等しく罪だと思うんですよね。 問題は人の心の領域かな。 心を持つ人間として、それは許されるか、どうかって事だと私は思いました。 そして錬金術師が、どこまで神の領域に踏み込んで良いのかってこともあると思う。 国家錬金術師は命あれば、手を汚すことも辞さなければならない。 人の命をどうこうする点で、タッカーと、他の錬金術師の立場に違いはない。 それを承知で選んだ国家錬金術師の資格。 しかしエドはまだ大人ではない。 軍の施設の玄関前階段に、雨に打たれながら座り込むエドとアル。 「君自身が手を汚すこともあるかもしれん。その度にそうやって立ち止まるのか?。」と問うマスタング大佐。 軍の狗と呼ばれようが 悪魔と罵られようが、俺はアルと二人、元の身体に戻ってやる。 けれど・・・。 「俺達は悪魔でも、ましてや神でもない!!。人間なんだ。人間なんだよ!!。 たった一人の女の子さえ助けてやれない、ちっぽけな人間だ!!。」 錬金術は、その使い方によって善にも悪にもなる。 そして作者が言うところのLev.100の天才錬金術師エドでも、出来ないことがある。 限界を見せ付けられたわけです。 その無力感。 けれど大佐の言うとおり、エドとアルは、立って歩いて行かなければならないのですよね。 タッカー宅。 自分がした事を間違ってるとは全然思ってないのね、タッカー。 それでも「お父さん」と呼びかけるニーナが悲しい。 そこに現れたスカー。 「神よ、今、二つの魂があなたの元に帰りました。」 前半は良かったです。 後半、もう少しエドとアルの心情に厚みが欲しかった気もするけど、今回は満足。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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