『DOGS・狗』、 『DOGS BULLETS & CARNAGE』 1～4巻　輪士郎 作　一気読み　感想

前から気になってしょうがなかった『DOGS・狗』と『DOGS BULLETS & CARNAGE』を一気読みしました。 その感想です。 読書感想文も山と溜まっているのに、こっちが書きたい私もどうしょーもないと思ったりして。(^ ^; Dogs　←映像がない・・・『DOGS・狗』です。 すっごく見づらいですが、1巻:ハイネ、2巻:直刀 & ニル、3巻:ミハイ、4巻:バドーです。 　　　 前にもどこかで書きましたが、連載終了のマンガを一気大人買いするのには抵抗ありませんが、連載中のマンガを買うのは、私にはなかなかに勇気を要しまして。 特にジャンプ系マンガ。(と浦沢作品かな(笑) とにかく長い!!。 長いだけならまだしも、ちゃんと完了してくれるのか。 なまじ人気が出ると、無駄な引き伸ばしで、初期の面白さが消えうせるのもあったりして。 不平等になるので書きますが、私は週刊少年マガジン・サンデーのマンガはほとんど買わないので、実体が分かりません。 ちなみにサンデーの方は『犬夜叉』を途中で挫折しました。 えっと・・・『DOGS・狗』と『DOGS BULLETS & CARNAGE』です。 絵が気になってたんですよ。 凄く好きなタイプの絵。 少女マンガ読みだった私は、手がちゃんと描けるマンガ家が好きです。 『DOGS・狗』のピンナップのハイネの手に一目惚れしましたよ。 で、感想です。 先ずは短編連作の『DOGS・狗』。 殺し屋のミハイの話。 これが素敵なおじさんで。 組織のボスに預けられたボスの息子のイアン。 恋人だってミレーネをイアンに殺され、イアンに銃を向けたことから、組織を抜ける。 そしてミレーノの十年目の命日に街に戻ってきて・・・と言う話。 舞台は欧州の北方でしょうか。 四作の中では、私はこれが一番好き。 次は情報屋のバドー、左目は眼帯。 チョロイ浮気調査の途中で、街の勢力を二分する片方のボスの、とんでもない姿を撮影してしまう。 敵方の回し者だと言う事で、ボスから命を狙われ。 ヘビー・・・って言うか、チェインスモーカーなんですが、ニコチン切れすると性格が豹変。 面白いキャラですわ。 三作目は直刀と言う女の子の話。 両親を殺され、その仇に引き取られ、戦う術を教え込まれる。 これは完全に序章。 その後を読むと、これが趣が深くなりました。 四作目は殺しても死なない(笑)ハイネの話。 この物語の世界は、ミハイの住んでる地上、そしてハイネのいる地下街、更にもう一層の“地下”があるようです。 地下街で、ハイネは羽のある亜人・ニルを助ける。 娼館にニルを奪い返され、瀕死の重症を追った(はず)のハイネが、相棒のバドーと共に娼館に乗り込む話。 えぇ、私はハイネが好きです。(笑 それはともかく、アクションシーンが一番見ごたえがあるのはこの話かな。 最近、スクエニとか一迅社のマンガで、それはそれは魅力的な絵を描くマンガ家さんがいますが、イラスト的な上手さって感じがするんですよね、個人的には。 一コマだけ取ってみるとすっごくカッコ良い絵なんですけど、連続した魅力に乏しい。 『DOGS』はそれがあると思いました。 ニルを変てこな教会に預けたハイネは、街でジョバンニと会う。 ハイネの殺しても死なない身体の秘密とか、色々ありそうです。 四編の主人公はそれぞれちょっとずつ関係している。 バドーが逃げ込んだ先は、ミハイが住んでいるカフェ。 バドーとハイネはコンビを組んでいる。 そしてハイネの秘密は「地下」にあり、直刀の両親を本当に殺した者も「地下」いるらしい。 ・・・ってことで、「狗は再び」とまるですぐにでも続きが始まるかのように、コミックの最後に描かれていながら、始まったのは二年半後と言う、『DOGS BULLETS & CARNAGE』。 基本的にはハイネのエピソードで匂わせていた設定で描かれた物語です。 絵がちょっと変わってますね、直刀とか大人っぽくなっている。 ハイネは甲型特殊兵装脊髄“ケルベロス（ケルベロスの脊髄）”を埋め込まれた、人間兵器。 そしてその研究をしていた組織は、地下街、地上へ侵攻しようとしている?。 直刀の真の仇もまた組織に育てられた人間。 バドーはその組織の謎を追って殺されたジャーナリストの弟。 そしてミハイも巻き込まれて行く。 ・・・って感じ?。 サブキャラの牧師・ビショップは謎の男でしたが、「ケルベロス」の失敗作第一号と分かりました。 ニルが可愛くて、癒しです。 女性嫌いって言うより、女性恐怖症のハイネと、直刀。 今はケンケンの中ですがこの先が楽しみ。 物語の核心に迫ってくるのはこれからって感じです。 でずが、読んでてとっても面白い。 何せ、やっぱり絵が良いわ。 これだけでも単行本を買った価値充分でした、私には。 掲載はウルトラジャンプってことで、そうか、『ジョジョ』と『バスタード』のところね。 終わるんですかね、あれ・・・。 それはともかく、描写はやっぱり少年ジャンプじゃ無理。 エロ方面ではなく。(笑 ちゃんと設定が最初から組まれているのを感じるので、読んででも面白いです。 ハードな物語は青年マンガならではかな。 この辺りは好き嫌いが分かれそうですが。 四巻はバドーが、兄絡みで、やはり組織を逃げてきた男と相対してるところで終わっているので、続きがとても楽しみです。 ところで、ハイネ:櫻井孝宏、バドー:石田彰、ミハイ:大塚明夫、直刀:伊藤静と聞き、勢いに任せて4巻はDVD付を買っちゃおうかと思ったんですが、amazonの評価読んで、綺麗さっぱりやめられましたわ。 作れば良いやのアニメ製作って許せないの、私は。 ファン心理につけこむのもたいがいにして欲しいものです。