2012/01/30(月)22:04
『君に届け』 15巻 椎名軽穂 作 感想
『君に届け』の15巻を読みましたので、感想です。
表紙はチヅルと龍、シリアス。
爽子と風早の“進展”を描かれると食傷だなぁ・・・と思っていたのですが、チヅルとあやねに話をシフトしていて、15巻は面白く読みました。
先ずあやね。
イヤ、一時期あやねちゃんにはピンか?と本気で心配してたので、本当に良かったですわ。(笑
うんうん、ケントの方が数倍良いと思うよ。
なのでチャラ男が前面に出ていたケントの魅力も描かれている。
「人よりもカンがイイっていうのは、人よりも荷物が多いってことだねぇ。」と言うセリフが良い。
恋愛上手なように回りから見られているあやねの、内面に持ってる想いが描かれていて、この二人のこの先がとっても楽しみ。
次はチヅル。
チヅルと龍の子供の頃の話が出てくるんだけど、可愛いんだなぁ、これが。
突然の事故で母親を失った龍。
チヅルは、龍にとって、失われてしまう存在にはなるまいと思ったのでしょう。
恋人は別れてしまうもの。
だから恋人ではなく、友達として、いつも、ずっと龍のそばに。
別れなきゃ良いじゃないか・・・ってだけの話なんですけどね、本当は。
でも望みと現実は必ずしも一緒じゃないからね。
ま、恋人としては別れても、その後も友達として付き合ってる人もいますが・・・などと身も蓋もないことを言ったりする。(笑
でも龍はチヅルが好きだから、チヅルが大事にしている今の関係を終わらせなければ始まらないと思う。
ガンバレ、龍!!。
・・・と、つい龍を応援したくなる私。
きっとチヅルと龍は恋人同士になっても、友達のような、兄弟のような、でもやっぱり恋人であることが一番の、そんな関係になれると思うんだよね。
爽子と風早は・・・。
風早が少しは頑張らないと、先に進めないぞ、と。(笑