よろず屋の猫

2012/02/10(金)22:10

『夜明けのパトロール』 ドン・ウィンズロウ著 感想

小説・海外(106)

ドン・ウィンズロウは『ストリート・キッズ』が好きなんですが、それ以外の小説はあらすじ読む限り私の好みとは違うので読んでません。 でもこれはちょっと興味を引いて読んでみました。 あらすじはamazonからのコピペ。 カリフォルニア州最南端、サンディエゴのパシフィックビーチ。 探偵ブーン・ダニエルズは、夜明けのサーフィンをこよなく愛する。 まわりには波乗り仲間“ドーン・パトロール”5人の面々。 20年ぶりの大波の到来にビーチの興奮が高まる中、新顔の美人弁護士補がブーンのもとを訪れた―仕事の依頼。 短時間で解決するはずの行方不明者の捜索は困難を極め、ブーンの中の過去の亡霊を呼び覚ます。 ウィンズロウの新シリーズ第1弾。 文章が軽快、軽妙と言うよりチャラい、これに慣れるまでちょっとページ数を要してしまった。 慣れてしまえば真っ当なミステリーなので、充分に読ませます。 ダブルヒロインって言うのも面白い。 サーファーさんの方はステレオタイプだけどとっても魅力的。 弁護士補さんの方は、ブーンタイプの主人公のミステリーには余り出てこないタイプだと思うけど、その組み合わせが面白い。 サーフィンのシーンの描写がとても良いです。 これだけでも読んで良かったと思いました。 子供に対する犯罪、それに対する主人公の憤りは、他の多くのミステリーに共通に出てくるものですが、私は好きなんですね。 でもブーンに関して言えば、その犯罪を暴くために子供に同じ痛みを、主人公が分かっていながら今一度負わせてしまってて、「それってどうなの?」と思ってしまった。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る