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と魚のよろず帖

詩仙堂~金福寺

二〇〇二年十一月十八日(月)

~叡山電車「一乗寺」駅・詩仙堂から金福寺~


朝9時半に、叡山電車の「一乗寺」駅で待ち合わせ、歩いてまずは詩仙堂へ…。
お堂から見る紅葉は、見事な借景で、美しくため息がでます。
少し早い目に出かけたので、まだ人出もマシで、暫くゆっくり座って堪能しました。
正式には『丈山寺』(※)といい、通称の詩仙堂とは、紅葉が一番綺麗に見える「詩仙の間」からとられた名前です。

こちらは山の傾斜の登りを借景にしてるだけではなくて、降りの傾斜を生かして、庭に出て散歩していく度に、全く違う表情を見せる、素敵なお庭です。
また、シーズンオフの時に、ゆっくりしに行きたい…と思いました。
もし、行かれるのならば、出来るだけ早く出かけて下さい。
10時を過ぎると団体さんが押し寄せてきます。

 ※詩仙堂を造営した「石山丈山」は、一九八三(天正十一)年に三河に生まれ、徳川家康に仕えました。大坂夏の陣で活躍し、その後徳川家を離れ、京都で文人として藤原惺窩に朱子学を学びますが、一旦、母親のために広島の浅野侯に仕えた後に、五十四歳で京都に戻り、一六四一(寛永十八)年に詩仙堂を建てます。
それから、没するまでの三十余年を聖賢の教えを自分の勤めとして、寝食忘れて楽しんだ方で、隷書・漢詩の大家であり、煎茶(文人茶)の開祖でもあるそうです。(詩仙堂しおり より)


詩仙堂から10分ほど歩いた所に、金福寺があります。
小さいお寺ですが、少し上にある芭蕉庵からの京都市街の眺めはとてもいいですよ。
芭蕉が愛したお寺だけに、その後このお寺を残そうと力を注いだ歌人達の墓があり、歌のお好きな方にもお薦めです。
与謝蕪村の墓の処に、蕪村の詠んだ季節毎の歌がかけられています。
こちらのほうが小さなお寺で、団体さんも少ないようなので、ゆっくりするにはいいお寺ですよ


この後、白川通りまで戻り、カフェ「サユール・サユーラ」でお茶とお昼をゆっくり戴き、午後は友人の古道具屋さん「花雲堂」を訪ねました。


   <拝観料>
      ・詩仙堂は、500円
      ・金福寺は、300円
     ちなみに、「サユール・サユーラ」のランチは1000円です。


そうそう、駅の名前を見たら「一乗寺」というお寺を想像する方も居られると思いますが、残念ながらありませんので…あしからず。


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