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と魚のよろず帖

『祇園囃子御稽古日記』

・二〇〇二年秋から、四条町の大舩鉾の囃子方に参加しました。
そのお囃子のお稽古の様子や感想などを、日記にして残していきます。

 祇園囃子とは、祇園祭の山鉾巡行の際、巡行のために囃すお囃子のことです。
 俗にその音色を「コンチキチン♪」と現しますが、お囃子は鉾によって違います。
 鉦(かね)・太鼓・横笛(祗園囃子は能管)で、囃子ます。
 囃子方はまず、鉦から入ります。

二千三年九月二十八日(日)十八時頃より...お囃子練習。

まだまだ自信がない。指導の人が居ないとあやふやな鉦になってる…と思いつつお囃子する。
いつも言われてるんやけど、やはり譜面を見ながらするのはええことないようです。ついついそれに頼ってしまい、鉦に集中出来ひんまんまの元気のないお囃子になりがちです。はじめのほうは、あんまり譜面を見ずに鉦を打てたので、気持よかったです。
亀の歩みの記憶なんで、なかなかお囃子の曲も憶えられへんのやけど、ようやく楽しい気持も生まれてきたんで、まだまだこれからです。あせらんと、ゆっくりとやっていこうと思いました。

十一月に出囃子があるんですが、祇園祭の関係者が集まるところで…なので、たぶん、女性はアカンようです。なかなか難しいもんですねぇ~。
でも、緊張しそうな場なので、半分はほっとしてたりします。もっと沢山練習あったらええのになぁ。(…と言いつつ、なかなかコソ練も出られてない、私なのでした)

二千三年九月十四日(日)十六時より...出囃子。

お祭りからもう二ヶ月。早いもんです…
八月にあった勉強会にはなんとか少しだけ出たものの、鉦を打つのは久しぶりなので、どうなるのやろう?という気持ちを持ちつつ、出囃子に参加。心の中で、みなさんごめんなさいと呟きつつ鉦を打ちはじめた感じ。ほんまに申し訳ない…
私なりの進歩は、とりあえず「三」は何とかなるようになったことと、わかるところは、出来るだけ太鼓を聞いて、鉦を打つようにしたこと。
今日、出囃子に出るまで、ほんまに囃子方として続けていくかどうか、漠然とした迷いが…先日の囃子方のみなさんと自分の間のあまりの温度差に、かなり戸惑っていたようです。でも、今日参加して、自分なりにやっていこうという気持ちに変わってました。
まだ、囃子方に参加して一年も経ってないのに、そんなことで色々考えてもしょうがないことですもんね。とりあえず、めちゃめちゃ不十分ながらも、鉦を打ってると気持ち好いという、単純な心でやっていこうと改めて思った日になったのでした。

二千三年七月二十日(日)十六時半時より...串八にて。

今日は「足洗い」です。
囃子方の打ち上げと言ったほうがわかりやすいでしょうか?(楽天のお友達の萌野さんによると、祗園言葉やそうです)

二千三年七月十六日(水)十八時時より...友禅ビルにて。

十四日は体調をこわして寝込んでいたので、一気に宵山です。

この日のお囃子は、一本目が池坊の方でしたので、友禅ビルについた頃にはお店番の方が居られ(囃子方の男の子の美人なお母さんです)、わたしも一緒に売り子さんをしました。
早くも粽は売り切れたそうで、通りを歩く人も粽を求めに来られるので、少々申し訳ない気持になりながらも、お守りと手ぬぐい、絵葉書を売ります。

来られた方で面白かったのが、JIMMIE-KさんのHPを見て大舩鉾の懸装品を見たいと訪ねて来られた方です。「焼け残ったものが見たい」と仰って…その表現がなかなかユニークなので、帰られてから笑ってしまいました。

宵山は、各町から日和神楽が出ます。巡行当日のお天気を願って、四条寺町の御旅所まで祇園囃子を囃子ながら行くのです。その流れに乗っかって、四条町の囃子方も四条新町の交差点まで、日和神楽を囃しながら歩きました。(私は蛇の目を差してついて歩いたのですが…)
何時か、四条町も日和神楽が復活出来ればええなぁ~と、心の中で呟きながら歩いたのでした。

二千三年七月十三日(日)十一時より...池坊、十六時半時より...友禅ビルにて。

朝は「御祓いの儀」が十一時からありました。これは大舩鉾の御神体である神功皇后の面が出され、御祓いをされます。一年に一度、この時にしか御神体を拝むことが出来ないとのことだったのですが、一日忙しくなりそうだったので、朝御飯を優先させてしまい、到着が十一時半に。
しかも、御祓いも十一時ではなくて十時半にははじまっていたとのことで、とても間に合う時間ではなかったようで、とても残念でした。来年は早い目に出かけるようと思います。

この後、囃子方のお仲間と室町や新町辺りに出向き、山や鉾を見たり会所飾りや屏風祭を見て回り、雨の中でしたがひき初めに行ったりと、楽しく過ごしました。
祇園祭の囃子方をするくらいなので、さぞかしお祭のこともよく知っているだろうと思われてたりすると思いますが、恥ずかしながら詳しくないのです。実は、鉾の動くのを見るのも今日が初めてなのです。
ひかれて動く鉾を見た時の感動はずっと忘れなさそうです。

夕方からは友禅ビルに集まり、宵山の間の囃子の設えをし、十八時から二〇時半頃まで四回、お囃子をしました。女性は粽などの売り子さんや呼び込みで頑張りました。

生憎の大雨で、夜店も出ず寂しい新町通でしたが、道行く方々が聞きに入って下さって嬉しかったです。

二千三年七月十二日(土)十八時より...京大和にて。

夕べと今宵は、料亭でのお囃子の演奏でした。
残念ながら昨日は仕事でしたので参加していませんが、今夜は行って来ました。

お客様は懐石を戴きながら、祗園囃子を聞くという贅沢な時間を過ごされます…死ぬまでに一辺でいいから、聞くほうに回ってみたいもんやけど、庶民にはなかなか手が出ないお値段だったりして…(笑)
お祭中なので、もちろん演奏は男性のみとなるのですが、普段入れないお料理屋さんの高台のお庭からの眺めは絶品ですし、じっくり演奏も聞けるので、なかなか楽しい時間です。(足元の蚊はちょっと戴けないけれど…)

演奏後にはお弁当も戴けて、ちょっと得した気分の夜でした。(なんだかお囃子の日記になってない気も…(^^ゞ)

二千三年七月六日(日)十八時半頃より...池坊会館にて。

今日は二階囃子と呼ばれる公式行事でもある練習日です。(四日から六日までの三日間ありました。)
今夜は譜面を追いつつ、演奏を聞いていました。

囃方のみなさんの中には、いつもの練習日にはお目にかかったことのない方も居られ、普段よりも大人数での演奏は迫力がありました。

本番での練習はいつもとは違い、緊張感もあり、みなさんの表情も違います。本番の演奏がとても楽しみです。

二千三年六月二十九日(日)十四時より...八坂神社にて。

本日はお囃子の奉納の日。
揃いの白地の浴衣に着替え、一人ずつ扇を戴いて、八坂さんの本殿にて揃って参拝をしてから、舞殿でお囃子を演奏します。
 曲目は
   一、渡り→凱旋→波→睦月→麒麟→凱歌
   二、地囃子→鏡→千鳥→岩戸→華→若葉→流し→一度の休み→日和神楽
 で、だいたい一時間弱の演奏でした。

今日からお祭の間は、人事のため女性はお囃子を演奏することは出来ません。 本日の女性の囃子方の役割は、大舩鉾の歴史などを載せたチラシを配りです。

それにしても、神社の舞殿でのお囃子はとても素敵です!!! やっぱり、こういう場は決まりますね。 いつの日か、女性も祭りのお囃子に入れるようになればなぁ・・・と思いつつ、境内を行き交う方々にチラシを配りながら演奏に耳を傾けました。

後、どのくらい経ったなら、世の中がそういうふうに変わるのでしょうねぇ。

二千三年六月二十二日(日)十七時半頃より...池坊会館にて。

今夜は少し遅刻。十八時前に練習場に着く。
鉦の位置にはいつもよりも人が多く、入れないかな?…と思い座ってみていたら、代表の佐々木さんに「練習に来たんやから…」と促され、端に入って鉦を打つ。
今日は本番の曲を練習。来週は八坂さんで演奏を奉納し、壮行会をされます。とうとう祗園祭です。
女性は本番では演奏できませんので残念ですが、ずっと地元のお祭というものを経験したことのないわたしは、とっても楽しみにしています。祇園祭も本来は八坂さんのお祭なので、四条やその周辺のお祭なので、囃子方にならなければ観光のお客さんと同じ立場のもんなので、なんだか不思議な感じもします。
練習では、つなぎの曲を頑張って憶えようと思い、ときどき譜も見ながらではありつつも、三は自分の鉦を見て打ちました。
今夜は次の曲を促す掛け声も少し聞き取れるようにはなり、少しながら前進はしてるようで、ほっとしています。
新しく入られた方々も沢山居られ、祭本番に向けて活気のある練習日でした。
次回までにはもちょっと曲を憶えていけたらなぁ…とまたまた思う夜なのでした。


二千三年六月一日(日)十四時より...大津祭曳山展示館にて。

本日は練習ではなく「祭囃子がやってくる」という催しでの演奏です。
しかも、わたしは暫くぶりの鉦を前にしての、舞台Debutとなったわけで御座います。もうハラハラドキドキです!
わたしがお世話になっています祗園祭囃子の出番は最後…その前の方々の演奏を聞きながらも、緊張のひとときを過ごしたのでした。

出番のときは、会場の外から太鼓・鉦・笛の順で歩きながら「日和神楽」を演奏して舞台へ…本当に緊張しました。
位置についていざ演奏!なのですが、暫く練習にも参加できていないわたしは、隣りに居られる先輩の方の鉦すりの動きを必死で横目で捕らえながらの演奏です。
間違って大きい音を出さないようにと、ひやひやしながらの演奏ではありましたが、聞いていて部分的に思い出したところや地囃子と三の途中からは、なんとか自分の鉦だけを見て演奏できるものもありました。
練習でもそうなのですが、お囃子を聞いて演奏しているとだんだん楽しくなります。
いつもアドバイスをされているつなぎの曲である「三」だけでも頑張って憶えてしまえれば…と、今日はつくづく思いました。
お囃子に耳が慣れていないせいか、なかなか家でBGM代わりに聞くという風にはいかず苦労しているのですが、お囃子を聞く習慣ができるように、ちょっと工夫と努力が必要かな…と思うのでした。

会場までの道を代表の方の車に載せていただいたのですが、その道中で祇園祭のことや四条町のこなどを話して下さって、これからの祭本番に向けて、なんだかワクワクしてきたわたしでした。


二千三年二月九日(日)十七時半頃より...池坊会館にて。

今夜は少し遅れて参加。
先月は風邪でダウンして練習に参加できなかったので、久しぶりの練習です。またまた、緊張気味。
やはり最初はついて行けず、少々戸惑い気味に演奏についていく(実際はなかなかついていけてません)。
お囃子の中なので、次の曲にへの掛け声がよく聞き取れず、わからないまま曲が移るので、もたもた…。
早く掛け声にも、曲にも慣れ親しめるようになりたいな。

これから本番(祇園祭)が近くなるため、練習日が増えるとのこと、楽しみです。
沢山参加できると、もっとお囃子に慣れていけそうですし、身についていきそうなので…。
残念なことに、三月は練習に参加できないので、またまた四月はどきどきの練習参加かなぁ~?
次回はレコーダーを持って、しっかりと曲を聴けるようにしましょう。

今日は鉾の懸装品の写真を見せていただきました。
大舩鉾の水引や前懸は、龍の文様です。中に飛魚の鰭のようなものがついた、変わった龍もありました。何時か、本物を見てみたいものです。

まだまだ緊張は取れませんが、回を追うごとに練習が楽しくなっています。


二千二年十二月八日(日)十七時半頃より...池坊会館にて。

今日は、思ったより予習が出来ず練習日を迎えたので、何も判らなかった前回よりも緊張しました。
それに加えて、今回は練習の真剣な空気が伝わってきて、更に緊張が高まりました。やっぱり、初めての日は其処まで気持に余裕がなかったのかしら?
そう考えると、前回は自分の緊張がわからないほど緊張してたのかなぁ?
ほんとに今日は、言葉が口から出てこない位だったのです。

鉦を打つことと、譜面か先輩の方々の手を見るのがやっとの私は、お囃子の掛け声での次への合図が聞き取れず、チンプンカンプンだし…終了の曲もどうしてそうなるのぉ~(@~@)"状態…。
鉦を打ちながら、このままお囃子続けられるのだろうか?と、不安が過ぎったほどです。
でも、何か一つはわかったることがあるので、次への勇気になって、またこの次が楽しみに変わっていきます。

今回は、譜面の「前の曲」というのがやっと自分の中で、つながった事…それから、お囃子を終わる時に使われてる曲が「一」だと言うことが、帰り道につながったので嬉しいです。(これを読んでずっこけないで下さいね。Jimmie-k様…)

今日は他に、新曲と言うお囃子二曲を練習しまして…新しい譜面を戴きました。
其の譜面には、笛と太鼓の譜も一緒になっていて、私にはとても判りやすい譜面でした。
笛の音や太鼓の音が確認出来て、とても面白かったんです。
譜面にある笛の音と実際の音が重なって、感心…太鼓の音にも感心。これがとても楽しかった…。

次回練習日まで一月以上あるので、もっとCD聞くようにしよう。
録音するためのレコーダー…誰かに借りなきゃ…。


二千二年十一月二十四日(日)十六時頃より...池坊会館にて。

きょうがお囃子の初稽古。
まったくの初心者の私は、緊張して…着いていくのが(いけてませんが…)やっと。
CDを聞くだけでは、頭になかなか入ってこなかったお囃子を、もう実際に演奏するんですから…譜面見たり、指導の方の鉦を打つ手を見たり、太鼓の音を聞いたりと、忙しすぎて頭が混乱状態!…何度も空振りや、違う音を打ったりしてました。

でも、実際に打つということは、とても楽しかったです。
何より、チンプンカンプンだった譜面がわかったんですもの…。嬉しい。
次回まではあまり日が開かないので、がんばってお囃子を聞いて、間のお囃子(※)を憶えなくっちゃ!

※ お囃子には曲が何曲かあり、それを繋いでいきますが、曲と曲の間を繋げるお囃子があります。

…と、いうことで寝る前に、譜を見ながら手を付けて、お囃子を聞いてから寝ました。近所迷惑やったかな?


二千二年十月二十日(日)十四時三十分頃より...池坊会館にて。

何時もお邪魔している五郎さんのHPの掲示板で、たまたま書き込みを見て、祇園囃子のメンバー募集を知り、JIMMIE-KさんのHPの掲示板に書き込みをしたのがきっかけとなって、練習を見学させて戴いた。
今日は、何時もの練習日ではなく、結婚式で演奏をする為の練習で、曲もコンパクトな長さにしたものを練習されてました。
それでも、聞いているうちに、体が勝手にお囃子に乗って揺れてました。

10月の練習には残念ながら、予定が入っていて参加できませんが、11月からはメンバーとして練習していきます。

ここでは、毎回の練習のことを書いていこうと思います。

次回練習日まで、出来るだけお囃子を聞いて、譜面を追うようにしなくては!




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