陶磁器探訪   「セト・ノベルティ」を探す旅

2007/12/16(日)19:24

セト・ノベルティとは?

勝手にセト・ノベルティの定義を探求してまいりましたが、まとめます。 まず、歴史が約100年。瀬戸市及びその近辺で作られた、人形、動物、花などの置物。またはそれらの形態をしたウイスキーボトルなど。素材は、大まかに白雲陶器、半磁器、磁器の三種類である。成形方法は石膏の型での鋳込み成形がほとんどで、まれに同じ石膏の型での圧力成形もある。歴史的に多くはドイツの人形の模倣をして、アメリカに輸出されたものが多い。しかし戦後、独自の技術革新によって瀬戸のオリジナルも作られた。現在は円高の影響もあって、輸出商品はほとんどなく、日本国内向けの商品も、安価な外国製品におされ、瀬戸のノベルティを含む陶磁器産業は縮小が止まらない。と、余分なことも書いてしまいましたが、自分だけ納得したようです。  いきなりですが、多くの陶磁器を可憐に飾る上絵付け。私の本来の専門は絵付けなので、今日は上絵具についてちょっとだけ、説明させて下さい。  この写真は、私がサンプリングの時に使う、絵具の発色の皿です。原色から、調合されたものを含めて現在だいたい200色くらいあります。 上絵の具とは、例外もありますが、簡単に言っちゃうと、顔料(金属酸化物)に、フラッキスという鉛が入った、ガラスのような溶剤を混ぜ込んであるものと思ってください。それを800度くらい(温度はいろいろですが)で焼くと、そのフラッキスが溶けて、顔料も一緒に素地にくっついちゃうのです。鉄は赤(弁柄)、クロムは緑、コバルトが黒と青などなど。色数はすごく豊富なんです。 鉛は毒ですね。管理が大変です。(だけど現在は鉛の入ってない絵具もあります。) 思い出した!そろそろ、ストップしているエンジェルの絵付けを始めないと・・・ セト・ノベルティとは、約100年前から愛知県瀬戸市を中心にその近郊で作られた、 焼き物の人形、動物、花やウィスキーボトルなど。 いわゆる瀬戸焼、瀬戸物のひとつ。 そんな「セト・ノベルティ」を知ってる、持ってる、飾ってる。 そんな人を探しています。         

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