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武蔵野うどんなんてものは、聞いたこともありませんでした。
世はまさに、讃岐うどんブームの真っ只中。 ワタクシは他にも、大阪のうどんや、名古屋の味噌煮込みも大好きですが、正直、関東の「黒い汁のうどん」には、偏見を持っているのです。 ヨシタケ監督が 「武蔵野うどんなんて、どうですか?」 と言っても、あんまりピンと来ていませんでした。 そりゃあ長く代表で選手生活を送る上では、1回くらい食べることもあるかも知れないけど、くらいに思っていました。 しかし、そんなワタクシを動かすには、どうしたらいいか。 ヨシタケさんは、監督としてもすばらしい人でした。 たった一言も怒鳴らず、なんの命令も下さず、ただヨシタケさんは、ワタクシに、 「http://eat-pota.cocolog-nifty.com/blog/cat1586439/」 とだけ書いたメールをよこしたのでした。 「?」 クリック。2秒後。 こ、これはっ!! そんなわけで、夕刻、例によって大混雑の中央線で新宿入りする、うどん日本代表でした。 ワタクシにとっては、「今日知ったうまそうなものを、今日のうちに食べに行く」という、理想的な流れです。 ま、今日の目的地、幡ヶ谷の「めんこや」さんは、ヨシタケさんも初めてだそうですが。 ナ「それにしても、『武蔵野うどん』なんて知らなかったですねえ」 ヨ「やっぱり、歴史的に見て、米ができにくい土地では、昔から麦をつくってますからね。 食べ方にも工夫をしてきたんでしょうね」 ナ「なるほど。香川も水が少ない土地柄ですもんね」 うどんは歴史。そして、うどんは地理。 関東平野を覆うローム層は、水田には向かないのですね。 ヨシタケさんは、先日、地元・下関のうどんについて、愛情タップリに讃えながら、肝心のうどん自体がイマイチであると嘆いてましたが、そう言えば山口県も米がうまい土地柄でした。 米ができるなら、別にうどんに工夫なんかしようと思わないんでしょうね。 さて、新宿から京王新線で幡ヶ谷へ。 地上へ上がってみると、ほぼすぐにお店でした。 徒歩0分と書いてるわけです。 通りに面して、ガラス張りの打ち部屋があります。 (「めんこや」さんのサイトの「こだわり」のコーナーにある、うどん玉がズラッと並んだ写真が、妙にかわいい!!) まさにワタクシが、22日の日記でイメージしてた「ヨシタケさんがうどんを打つ部屋」ってのは、こんな感じなの。 入り口のドアが洋風でビックリしました。 内装も、どことなく洋風で、このお店、前は喫茶店かバー、ことによってはケーキ屋さんだったのかもしれません。 しかし、今はうどん屋さんですので、和風のアイテムも多く、一見ミスマッチですが、それがまた妙にハマっています。 注文。 ワタクシは、先程のリンク先で見た「肉汁うどん」。 ヨシタケさんは「ぶったまうどん」というのを。 どちらも、つけ麺みたいな感じで、冷たいうどんを熱いつけ汁に浸して食べるのです。 これが、武蔵野うどんの基本形のようですね。 タイムサービスで大盛り無料でしたので、モチロン二人とも大盛りに。 日本代表ですから。 「肉汁うどん」のつけ汁は、ぶた肉とネギ。 「ぶったま」の方は、ぶた肉とゆで玉子、そしてモヤシが目立ちます。 汁は、しょう油味ですが、サッパリしてますね。 ぶた肉のダシが出ていまして、この辺もつけ麺感覚。 適度なあぶら風味がステキです。 麺は、打ち置き、茹で置きを一切していないそうで、ちょっと時間はかかりますが、打ちたて、茹でたてで供されます。 すごい手間じゃないでしょうか! やや太めですが、太さが一定じゃないところが、手作り感。 さらに、つけ汁とよくからむように、微妙にちぢれています。 思わず「切干大根(これも好物なんです)!」と思うワタクシでした。 麺をつけて、力一杯啜りますと、荒めに切られたネギの香りが、たまんない! つけ汁の味が、口の中にパアッと広がって、麺はあくまでモチモチ。 うわああ、こりゃ、タマラン! ナ「言いますよ? 今回も、言いますよ?」 ヨ「?」 ナ「うんまああぁぁぁい!!」 あ~ぁ、また言っちゃった・・・。 でもね、ホント、言葉はいらないんです。うまいものはうまい!! しかし、今回のワタクシは「うまい」の回数が違ったような気がします。 「いやーっ、んまいなあ!!」 って、ずーっと言ってました。 つけ汁は、結構しょう油色がキツイので、最初は、いわゆる関東うどんの甘辛いツユなんじゃないのかと、ちょっと不安だったのですが、そんなことはなかったです。 複雑な旨味を持っていて、まろやかなんです。 麺も大盛りにしてしまいましたが、ぺロッといっちゃいまして、 「まだあっても食えるよなぁ」 とか思ってしまいました。 最後は、残ったつけ汁にうどん湯を入れて、つけ麺でいうところの「スープ割り」にして飲むのですが、ワタクシ、ここでもメニューに「ご飯」がないことに悶絶しました。 つけ麺「翔丸」の時と同じです。 つけ汁に、ご飯ぶっ込んで食べたい!! これでご飯がないのは、ムゴ過ぎます! ホント、無いのを承知で、頼み込んじゃおうかと思いました・・・。 んもう、文句はその点だけ! お値段¥850! なんてリーズナブル!! 例によってワタクシ達がお店に入った時間は、やや早かったので、その時はお客さんが一人だったのですが、食べてる間にお客さんがどんどん来ました。 武蔵野うどんは、まだまだ知名度がないですが(知らなかったのワタクシだけですか!?)、こういうお店があれば、近い将来ブレイク間違いなしです!! 今のうちに、どうぞ!! ヨ「それにしても、結構うどん屋行ってますね、ここんとこ」 ナ「しまいにゃ、本、書きますからね。それで印税生活ですよ!」 ヨ「吉田さんが文章書いて」 ナ「ヨシタケさんが写真撮ってね」 ヨ「売れますかね」 ナ「モチロン! そしたら、もう、有名人ですよ。いよいよテレビだ。 最初は二人で『どっちの料理ショー』とかに呼ばれますけどね、そのうちピンの仕事の方が多くなりますね。 ヨシタケさんは、やっぱりマジな料理番組で、理論派ならではのコメントを・・・」 ヨ「吉田さんは、バラエティですね?」 ナ「そういうこと」 それにしても、今日はいい練習ができました! うどん日本代表の快進撃はまだまだ続きます! サポーターのみなさんの熱い声援が、ボクらのチカラになる!! これからも、うどん日本代表を応援してくださいね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
当方、生まれ育ちは多摩(一時関西居住)。
うどんは物心つく頃から食べてきました。子供心に決して美味しいとは思いませんでしたが、今となっては我がソウルフードかと(笑) 最近は「武蔵野うどん」(ただし地元の人はこんな呼び方しません。ただの“うどん”です)がなにやらブームのようでそこかしこで目にします。が、いかんせん、どこで食べても甘すぎ。 糖分皆無で子どもが悶絶する醤油っ辛さ(+効きすぎのかつお出汁)こそが武蔵野うどん。ハードな農作業を支える野暮な田舎うどんなわけです。 でも子どもの舌にはわからない複雑な旨みがあるんですよねぇ して、「めんこや」さんは如何? 近々行ってみたいと思います。 (2010年01月25日 19時39分09秒) |
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