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ワタクシ行きつけの高級レストランの中には、「食券を買って注文する」タイプのお店がいくつかあるわけです。
例えば、「吉野家」さんが、口頭で注文するのに対して、「松屋」さんなんかは、食券制ですよね。 他にも、例えば・・・まぁ、立ち食い蕎麦屋さんとか・・・いろいろありますけど・・・とにかく「松屋」さんなんかはそうですよねっ! ・・・うん、要するに「松屋」さんでの話なんですが。 あれは、いつもそう、ってことではなくて、多分店員さんがヒマな時なんかそうなんだろうと思うのですが。 元気な「いらっしゃいませ!」の声に迎えられまして、お店に入って、券売機で食券を買うわけですけども。 あれはどういう仕組みなんでしょうね。 奥の調理場にいらっしゃる店員さんから、券売機のどのボタンが押されたかが見えるようなのですね。 多分、カメラがどこかから覗き見をしてるんでしょうなあ。 で、ワタクシが食券を買っていますと、店員さんの元気な声が響くわけです。 「フレッシュトマトカレーセット大盛りです!」 確かにワタクシが買った食券は「フレッシュトマトカレー(大盛り)の野菜セット」でしたし、他に食券を店員さんに渡しているお客さんもいません。 明らかに、これはワタクシの注文を通している声なんです。 そして、これが、ワタクシ、妙に恥ずかしいのですけど、いかがでしょうか・・・? いや、モチロン、お店さんにも事情があるでしょう。 いち早く注文をこなしてしまいたい、回転を上げたい、というお考えがあることは想像に難くありませんし、ワタクシだってその方が早く夕食にありつけるわけです。 ある意味店員さんなりのサービスの気持ちかもしれません。 しかしですね、これがワタクシにはどうも恥ずかしい。 「ワタクシが本日の夕食に『フレッシュトマトカレー(大盛り)の野菜セット』を採用した、という重要機密を、店内に響き渡るような大声で大発表される」 というのが、いたたまれないのですね、ワタクシには。 いや! モチロン! こんな重要機密、誰も興味ないってことは解ってます! それでもだ! できれば、食券を買ったワタクシがカウンターの席に着いて、店員さんに食券を渡した時でさえ、店員さんには黙って意味ありげに頷くくらいにしてほしいのです! かの雀聖・故阿佐田哲也氏は、流局時にテンパイしている場合でも、牌を伏せてノーテン罰符を払うこともあったそうで、エッセイでは 「本音を言えば『ロン!』と言ってアガッた時でさえ、自分の手牌は見せたくないくらいだ」 と書かれていました。 雀聖が麻雀について書いてることですから、これはもう正しいに決まってるわけで、やはりそうですよね! 男はいつでも秘密めいていたいですよね! その方がやっぱりどことなくカッコいいですもんね! 券売機のボタンを押すや、注文内容をお店中に発表されて、 「ほう、アイツがフレッシュトマトカレーセットを食うのか」 って、他のお客さんの衆人環視の中カウンターに着く、なんてのは真逆じゃないですか! いや、わかってるよ! 誰もこっちなんか見てないよ! 完全にワタクシの自意識過剰だ、そんなことは! でも、恥ずかしいんだ! 病気か、おれは!? しかも! カウンターに着いて、店員さんに食券を渡しますと、もう一度ダメを押すように、 「フレッシュトマトカレーセット大盛りですね?」 って言われるのです! ふざけんじゃないよ、こっちはとっくに知ってるんだよ。 さっき見てたんだろ、おれが食券買うのを? それどころか、もうトマトカレー作り始めちゃってるんだろ? あっちの方で別の店員さんが、今まさにカレー皿にご飯を盛ってるけど、もう少ししたら、あれが来るんだろ、おれんとこへ? もはやここまで事態は進んじゃってるのに、今さら何のための確認なのよ? この、全く意味などないのに、マニュアルに載っているから一応なぞるだけの三文芝居に付き合わされる、というのが、また恥ずかしい! 結局、こんな幾多の難関を乗り越えた時には、ワタクシの顔は出てきたフレッシュトマトカレーよりも真っ赤に染まってまして、恥ずかしさのあまり味もよく解らないままカレーセットを食べて帰ってくる、ということになってしまうのです。 何とかしてくれんかぁ・・・。 しかし、 「券売機で食券を買ってるところをカメラで覗き見して、ボタンを押すが早いか注文を大声で通すのは止めてください」 なんて本部にクレーム入れても、絶対改善してくれないんだろうなぁ・・・。 しかし、なんか悪口みたいになっちゃったから、あわててフォローするわけじゃないんですけど、最近発売になった松屋さんの「フレッシュトマトカレー」はオイシイです! 並なら¥290というお手頃価格も魅力! まだの人は、ぜひ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月08日 21時26分53秒
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