3月度撮影会
前回は間隔が短かったので、今回は逆に開いてしまいました。ご存知、ヨシタケさん、めぐみさん、TOMOさんとの撮影会・・・なのですが。実は、日程だけ決めた段階で当番のヨシタケさんが、続いてめぐみさんも、都合で参加できなくなってしまったので、今回はTOMOさんとワタクシの2人のみ。企画内容、日程などを軽く練り直した結果、「三鷹にあるカフェに行く」という、TOMOさん提案の、実にまったりした企画になりました。しかし、そこに要素を付け加えるワタクシ。実は、ちょっとした事情でナゴヤ堂のTシャツの写真を撮りたかったのですが、これまた思うところあって、今回はモデルさんを起用しようと。TOMOさんに「写真撮らせろー」と頼んでみましたところ、スンナリOKがもらえまして、危ないところでしたが今回も無事「撮影会」の名目がワタクシによって成立したというわけです。わはは。午後2時にカフェに集合だったので、写真を撮る場所のロケハンも兼ねて結構早めに三鷹入り。ブラブラしながらカフェを探しますが、ちゃんと地図を調べていったにもかかわらず、どこにあるのか解りません。おっかしーな、と思っているとTOMOさんからメールが。T「三鷹着いたよ」ワ「あ、じゃあ、おれも三鷹にいるから、駅まで行くよ」T「明るいうちの方がいいから、先に写真にしよう」ワ「あ、それがいいね。そうしようそうしよう!」メールでとんとん拍子に打ち合わせができて、三鷹駅で合流。毎度おなじみナゴヤ堂のまぬけTシャツを手渡します。ワ「本当はカフェのトイレででも着替えてもらおうと思ったんだけど・・・」T「うーん・・・ここで大丈夫!」ワ「!!」いや、モチロンTOMOさんは、下にロングスリーブのTシャツを着ていたのですが、それでも人でいっぱいの駅コンコースで難なく着替えてくれまして、いやぁ、本当にスマンのう・・・ワシの道楽のために・・・。ちなみにTOMOさんは身長160cmですが、XSサイズがちょうどよかったようです。さて、本日は年に1度か2度しかない「桜の咲く週末」。駅近くに結構咲いている桜の木がありましたのでそれを皮切りに、写真を撮りつつ玉川上水沿いに歩きました。ちょうど三鷹駅から「ジブリ美術館」を目指すルートですね。途中、桜がよく咲いているところもありましたし、「山本有三記念館」なんてのも飛び出しまして、意外な見所の宝庫。山本有三氏は小説家で「路傍の石」「真実一路」「女の一生」などの作品がありますが、モチロン不勉強なワタクシはどれひとつとして読んではいません。ただ、この記念館は、昭和11年から21年まで、その山本有三氏が住んでいた住居ということで、建物の堂々とした大正浪漫っぷりや、落ち着いた庭園の風情は、ワタクシごときでも充分堪能できたのでした。こういったルートを歩きながら、TOMOさんの写真を撮ります。彼女は普段から帽子使いが実に巧みな人でして、「帽子・サングラス」がお約束の「ナゴヤ堂写真館」のモデルとしては、まさにうってつけなのです。写真もモデルさんの魅力に救われまして、ドシロウトのワタクシ撮影のわりには見られるものが撮れたはずですので、近日中にナゴヤ堂サイトにて公開予定! ぜひ見てやってくださいね!で、「ジブリ美術館」あたりまで来たワタクシ達は、違う道を三鷹駅方面に取って返しまして、TOMOさんオススメのカフェに到着。見つけづらいと思ったら、ビルの2階だったわけですが、いや、ここはさすがにカッコよかった。「デイリーズ」というこのお店は、本来は雑貨や家具のセレクトショップなのですね。で、そこにカフェが併設されているわけで、まずは雑貨を見て回ります。美しい、おもしろい、センスのいい生活用品や嗜好品が山ほどあって、とても刺激的でした。みなさんからすればワタクシはセンスがいい人にはとても見えないと思いますが、これはワタクシが「センスのいいもの」「センスの悪いもの」を完全に見分ける目を持っていながら、あえて「センスがそんなによくないもの」を身の回りに置いている、という演出の結果、そういう風に見えているのです。ですので、たとえナゴヤ堂のTシャツにスカジャンを羽織っていても、こういうセンスのいいものに触れるのはワタクシ、とても好きなのです。本当です。・・・うーむ、よい刺激だ・・・。さすがはTOMOさん、いい店を知っている・・・。・・・そろそろどう? カフェの方にでも・・・?カフェもとてもぜいたくな空間でして、特にソファ席の「席によって違うテーブルとソファ」はすばらしかったのですが、残念ながら混んでいたのでテーブル席に座ることになったのでした。窓際のソファ席に座れたら、きっとさらにウットリできたと思うのです・・・。仕方ないので、ベイクドチーズケーキとコーヒーとTOMOさんとのおしゃべりにウットリすることにしました。例によって友達とのおしゃべりはサイコーです。で、お昼を食べるつもりだったというTOMOさんは、オムライスを食べた後、ワタクシと同じケーキを平らげました。彼女いわくT「アタシ、ちょっとずつ、ずーっとお腹が空くから、ずーっと食べ続けてなくちゃいけない時があるの」とのこと。でも、それでいてTOMOさんはちっとも太っていないので、食べない時はとことん食べないとか、そういうことなんでしょうか・・・。で、お店を出まして、なんとなーく駅の方に歩いていますと、「中華そば江ぐち」を見つけてしまいました。漫画「ダンドリくん」や「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之さんが書いた小説、その名も「小説・中華そば江ぐち」のモデルとなった・・・も何も、そのまま書かれたお店ですね。これまた未読ですけど・・・。ちょっとお店を見てみますと、狭い店内に男性のお客ばかりがギッシリ詰まってまして、順番待ってる人までいる大混雑。いかにも正統派の東京中華そば、って感じなんでしょうなぁ・・・。しかし、女性であり先ほどオムライスとケーキを食べたばかりのTOMOさんが、今日は一緒なのです。これはまたの機会に・・・と思っていますと、T「吉田さん、大丈夫?」ワ「は?」T「お腹。食べられそう?」ワ「え!? TOMOさんこそ、食べられるの?」T「だって、食べてみたいし、一人じゃ入れなそうだし、今食べとかないと次いつ来れるか解らないし・・・」まったく、どこのギャル曽根ですか、この人は!?ワ「いや、そりゃ、おれはそろそろラーメンぐらい食べられるけど・・・」T「じゃあ、混んでるし、ちょっとブラブラして来てから」正直「江ぐち」さん、店構えも古めかしくて、モチロンおしゃれなんてもんではないのです。むしろ正反対です。「デイリーズ」がご贔屓のTOMOさんは、一体このお店の何にそこまで心惹かれたのでしょうか・・・?「ちょっとブラブラ」して戻ってみますと、ちょうど席も空いてまして、すかさず入店。2人とも「中華そば・もやし入り」をオーダー。ご主人とおかみさんが調理する様子が、カウンターから丸見えなのですが、豪快なまでのアバウトさに感動しました。麺を、茹でる鍋から、たも網みたいな奴ですくいとるのも「これっくらい・・・」って声が聞こえそうなテキトーぶり。ドンブリにバサッと放り込んで、あふれた麺をサッと戻します。でも、不思議と不衛生な感じは受けないんだよなぁ・・・。それにしても「中華そば玉子入り」の注文が入ったら、麺を茹でる鍋に生玉子をそのまま割り入れたのには驚きました!自家製の麺はやや黒っぽくて、かなりの固ゆで。固い麺が好きなワタクシにはちょうどよくて、量も多く、食べ応え充分でした。ちょっと蕎麦みたいでもあります。小っちゃくて可愛らしいナルトは、食材というよりも東京ラーメンの象徴。あるだけで何となくありがたいのです。で、東京ラーメンだから、醤油味で味が濃いのを想像していたのですが、意外とかなりなアッサリ味。薄味好きなワタクシにも、まったくイヤミなく、スルスル食べられます。ワタクシは、このお店を見た瞬間から「うまいマズイじゃない。ここでラーメンを食うこと自体に意味があるのだ」と思ってしまいましたので、ラーメンがちゃんと美味しいことに驚いたのですが、よく考えたら昭和24年からやっておられるお店ですもんね。ある程度美味しくなきゃ、続きませんよね。なかなかの麺の量でしたが、TOMOさんもキッチリ完食。「中華そばもやし入り」は、なんと1杯たった\500でした。スゴイお店!えー、ついつい食べ物のお話に終始しちゃいましたが、桜咲くいい陽気の土曜日。あまり知らない三鷹という街の意外な下町ぶりなども好ましく思えて、久しぶりによい散歩ができたように思います。日が暮れたら、ちょっと寒くなりましたけどね。いよいよ散歩もシーズン到来!またいろんな街をブラブラしたい気持ちになってきましたよ!