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『日本史の現場を歩く』というのを以前に書きましたら、意外に評判がよかったので気を良くして第二弾を。
日本古代史の舞台、明日香村に行ってみてください。中臣鎌足と中大兄皇子が、蘇我氏を打ち滅ぼした大化の改新の現場ですが、これも現地に行くとなるほどと思うことが沢山あるのです。 中臣鎌足が中大兄皇子に近づこうとしたとき、蹴鞠(けまり)をしている皇子の靴が勢い余って飛んでいってしまったところへ、するすると寄って靴を拾ったことから付き合いが始まります。 その後、多武峰の山奥で密会して秘密裏にことを運んだということです。 現地へ行って、蘇我氏の邸宅があったとされる甘橿の丘(あまかしのおか)に登ると、さもありなん。明日香村は本当に狭い場所で、静かな村なのです。 甘橿の丘は、明日香村のほぼ全体を一望できる場所にありますので、蘇我氏はいつも村を監視していたとわかります。 確かにこんなところで、謀議をはたらいていたら、すぐにあいつらは怪しいとわかってしまうような環境なのです。蹴鞠にかこつけるくらいしか、貴人に近づく手段がなかったというのも、まことしやかに理解できるのです。 明日香村は、レンタルサイクルなら一日で全部回れるくらいの狭い範囲です。本で読む歴史の壮大な物語を想像していくと、意外にも拍子抜けしてしまうかもしれません。 やはり現地を見てみるのが大切ですね。という話。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月26日 15時25分28秒
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