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昨日、姉歯建築士が保釈されたニュースが流されました。あの事件は世間では当時ほどの話題になってはいませんが、その後、何の解決を見ていません。これは事件発覚直後、このコーナーでも話しましたが、日本の建築基準法の制度に従えば、当然の結末です。 今のところ、詐欺罪などで有罪判決をもらっている人は誰もいません。従って、偽装した建物の住民・所有者には、未だに何の補償もなく、泣き寝入りしているのが実態です。国や政治家も選挙に利用できないネタで熱意が冷めてしまっているので、おそらく住民には今後も根本的な解決がなされることはないでしょう。 昨日弊社に住宅ローンの相談があったのですが、名古屋では大手のマンション業者の物件を買って、入居後間もなく2年になる方からの相談でした。 「買ったときは、営業の方の話を聞いて、それを信じてローンを組んだのですが、2年固定ということは知っていましたが、それがどういう意味かわかる間もなく入居することになって、今になって、大変なローンだったと後悔しています。何とかなるでしょうか?」という相談です。 またか!どうしてこういうことになるんだ。これは、住宅ローンについて正確な情報を提供しないで、販売へ誘導した営業マンの、一種の詐欺行為ではないでしょうか。 しかし、営業マンはこういうでしょう。「私は、銀行マンではないので簡単な説明しかできません。最終的な責任はしっかり説明しなかった金融機関にあるのではないですか。」 姉歯事件も住宅ローンの無責任な提案も、日本の法制度の不備によって消費者側が大きな損失を被ることになるという点では大変似通っています。 営業マンは販売のプロではあっても、建築やローンについては素人同然です。また建築士さんなどは、建築のプロではあっても税制やローンには明るくありません。これを信じて購入する消費者も問題ですが、販売側はもっと長いスパンで考え、消費者利益・満足度を高める仕事をするべきでしょう。 そして、それを裏付ける法的な整備を早く確立するべきだと思います。 この住宅ローンの問題は何とかできんのか!住宅を検討している人に言いたい。ローンを組むときは、必ずFPやモーゲージプランナーに相談てからにしなさい。これは宣伝ではなく、本当にそう思うよ。
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最終更新日
2006年12月22日 09時22分12秒
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