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この夏、バスですーっと通過してきたいくつかの地方の街について、役所のホームページで調べた結果を書いてきましたが、気づいたのはどの街も同じような構想を描いていると言うことです。 当然のことですが、各自治体に将来ビジョンを描くだけの力がある職員がいるはずもないので、これらの構想は、おそらく国のアドバイスのもとにシンクタンクや広告代理店が描いていると思います。 「財政が厳しいので住民は協働しよう。」「交流による活性化のためにITと交通網を整備しよう。」「安心できる街造り。」「高齢者対応施設と制度の拡充」などという言葉が並びます。 国からの財源移譲で、勝手にやりなさいと言われた形の地方は、この程度の提案を出して切り抜けるしか手段はないのでしょうね。 構造改革万歳と言ったかと思えば、都市との格差が出てきたので、もっと地方に予算を!との反動が寄せてくる。一体国民はどういう世の中を望んでいるのでしょうか? 都市と地方の格差は自然な流れなので、いつまでたっても解決されないと思います。住民にどのあたりの基準が国が面倒をみなければならない生活で、それ以下なら手厚く、それ以上なら予算はつけないという基準線を明確にしないと、選挙の度に、気ままにぶれることになりかねません。 国の財政から判断して、おそらく地方の今の暮らしでも、決して下流の生活ではなく、十分幸せなんだという程度が基準線になるのではないかと思います。これを国民にはっきり宣言できる政治が望まれるんですけど。議席を取ろうと思うとこんなこと言えないだろうなぁ・・・ この夏通過してきた地域が、都市と比較して貧しいとか劣るとは、どうしても思えないんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月28日 10時28分19秒
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