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疾病特約付住宅ローン保険が相変わらす売れているようです。 3大とか7大とかの疾病にかかって、30日以上就労できないような状態になった場合、住宅ローンの返済額を保険金として出してくれたり、その状態が1年以上続くと、住宅ローンの残高を一括して出してくれるという商品です。(銀行によって、商品設計は異なります) 住宅ローンは借りたけど、万一病気になったら心配という人が多いらしく、ある銀行では住宅ローンを借りる人の80%がこの保険に加入するそうです。 でも、この保険、よくよく考えると本当にもらえる人がいるんでしょうか? 仮に30歳時に、35年返済で住宅ローンを借りてこの保険に入ります。若いうちは元気なので、ほとんどの人がこの保険のお世話になりません。そもそも20歳~40歳代で3大・7大疾病にかかる率は低いのですから。 ようやくこの保険の出番かと思われる50歳代になると、住宅ローンの残高が相当減っており、一部繰上げ返済すれば返済額は大幅に減らすことができますし、半年くらいなら手元預貯金でつなげるはずです。 こういう保険に入る人は、医療保険などにも入っているでしょうから、住宅ローンの返済に困るほどの状態にはなりません。 どうしても心配だという人は、この保険ではなく所得補償保険に加入しておけば、就労不能が30日間以上なんてセコイことは言わず、初日から補償を出してくれます。 結局、この保険は保険会社と銀行を儲けさせるだけで、実際に受け取る人はほとんどいないと思われます。 運よく受け取ることが出来る人は、おそらく余命いくばくもなく、それなら住宅ローンについている団体信用生命保険で一括して死亡時にローン残高をもらえることになりますので、結局この保険にお世話にならなくてもよいはずです。 お守りがほしいという人には良い保険かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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