|
カテゴリ:ビジネス本(コミュニケーション)
《EQリーダーシップ
ダニエル・ゴールマン /リチャード・ボヤツィス著 2002年6月》 雰囲気が悪い組織というのは、得てして業績も良くありません。 逆によく笑いが起こり、明るい雰囲気の組織は効率的で 成果をあげています。 この2つの組織は何が違うのでしょうか? 違いはEQです。 前者はEQが低く、後者はEQが高い組織です。 では、「EQ」とはなにか? 「EQ」は「心の知能指数」とも呼ばれ、感じる知性のことです。 EQが高い組織というのは、その組織の中にEQリーダーが 必ずいます。EQリーダーは組織上のリーダーとは限りません。 組織の感情をコントロールするのは、本当のリーダーでなくともできると いうことです。 本書では、 ・EQを使ったリーダーシップとはなにか? ・EQの効果とは? ・EQリーダーになるためにするべきこと、してはいけないこと が書かれています。 組織におけるリーダーのスタイルは大きく2つに分けれます。 1.共鳴型リーダー ビジョンを明確にし、熱意をもって率先して行動する。 また、メンバーへの理解も高く信頼も厚い。 2.不協和型リーダー こだわりが強く、権限委譲ができない。 時に、高圧的態度をとりすべてを自分の管理化におこうとする 2つのスタイルは誰でもなる可能性があります。 後者のリーダーはEQコンピテンシーが低いリーダーが なる可能性が非常に高いです。 EQコンピテンシーとは、以下の4つから構成されます。 1.自己認識 自分の感情、価値観などを認識する 2.自己管理(セルフコントロール) 感情の衛生管理、達成意欲など。 3.社会認識 メンバーの感情を汲んで、共感へ導く 4.人間関係の管理 この4つのコンピテンシーはリーダーにとってとても 重要なことです。 自分を知り、管理できない人に組織を管理することは できません。 人の感情は、脳と密接に関連しています。 感じる脳を鍛えることで、EQが高まり、組織を活性化することが できます。 本書を読み終えて思ったことは、 「自分はどうだろう?」 です。 その時々の感情に任せて、態度が変わっていたりしないだろうか? 感情のセルフコントロールができているだろうか? EQを鍛えるための自己学習はビジネスの現場だけでなく、 日常生活でも可能なので、早速実践したいと思います。 ☆ 感情の衛生管理 ☆ 共鳴型 ☆ 感情の伝染 お薦め度:★★★★☆+感じる脳 書評後記 本書に書かれていることは、「コーチング」や 「ファシリテーション」などにも通じます。 気分悪く仕事をしていてもいい成果は出ません。 「怒鳴りつける」「感情的に攻撃する」などの 不協和型リーダーにならないために、自己学習を 絶えずしなければいけないと感じました。 マインドマップ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ビジネス本(コミュニケーション)] カテゴリの最新記事
|
|