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カテゴリ:ビジネス本(その他)
ウェブ上での人間進化論
ウェブというものが世の中に大きく広まったのは、1995年。 Windows95の発売をキッカケにそれまでは限られた人だけが つながっていた世界に多くの人がなだれ込みました。 この大きな変化から約10年経った今、ウェブというものを 通じて人間はどのように変化してきたのか? また、これからどのように進化していくのか? 本書はこのような内容が「ウェブ進化論」で有名な梅田 望夫氏と 作家の平野 啓一郎氏の対談形式で書かれています。 ■ウェブという存在 ウェブというものの登場で人間には何が起こったか。 それは今までの数倍~数十倍の量の情報を選れるようになったこと。 また、自分を表現する場が増えたことです。 Web1.0と呼ばれていた時代は、一方向のみの情報発信でしたが、 Web2.0となった今は、ブログやSNSなどをはじめとする 双方向情報発信ツールが普及しています。 これにより、個人のアイデンティティをウェブ上にもつということが 可能になりました。 ■ウェブ上での人間論 ウェブの存在により、個人が自由に情報発信できるようになりました。 その結果、ウェブ上で個人が進化するようになったのです。 進化というと大げさに感じるかもしれませんが、 『ブログによる双方向コミュニケーションでの成長』や 『膨大な情報の中から質の高いものを見つけるという収集&選別力』 などを考えると進化というのは大げさではないのかもしれません。 そもそもウェブ以前を考えるとはるかに自己実現の 場が増えました。 ■メディアとしてのウェブ 電子Bookなどが普及していくと本というものの 存在が危ぶまれるのではないか? そんな懸念を聞くことがあります。 しかし、本の優位性はウェブの利便性をしのぎます。 本の優位性は簡単にまとめると以下の3点 1.パッケージ性 本はパッケージ化されたものです。 ウェブの分散された情報よりも扱いやすい。 2.ストックされたもの ウェブでの情報は主にフロー。 本で扱う情報はストックである。 3.構造的 1. 2. とも関連しますが、「構造的まとまり」というのが 本の一番の特徴であり、優位なところでしょう。 ■まとめ 今回は書評も簡単なものになったしまいましたが、 本書の内容はとても考えさせられるものでした。 私はウェブ転換期の1995年はまだ高校生でした。 その当時は「Windows?」「Mac?」という感じで、 ウェブというものをまったくといっていいほど 知りませんでした。 そんな私もこうしてブログで情報発信をしています。 今までの10年を振り返り、これからの10年を想像すると 人間はまだまだ進化していくものだと感じられる一冊です。 ☆時空の変化 ☆ウェブによる自己発見 ☆Web2.0 ★★★★☆+ウェブ人間進化論 書評後記 ウェブを上手に活用することがとても大事だと思いました。 私の中ではウェブはあくまでツールです。 使う人間によってどんなものにでもなると思っています。 便利なものをうまく活用する感性+技術。 これも一種の進化なのかもしれません。 マップ create by jude-think お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 23, 2007 12:44:02 AM
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