会議でヒーローになれる人、バカに見られる人 吉岡英幸
仕切られる側の会議術会議でヒーローになれる人、 バカに見られる人吉岡 英幸 技術評論社 2005-11-05ビジネス社会には、「仕切る人」と「仕切られる人」がいます。そして、世の中の圧倒的多数は、「仕切られる人」です。この「仕切られる」側の人が会議で「ヒーロー」になるには、どう振舞えばよいのか?本書はこの問いに答えてくれます。本書の構成は大きく[会議における参加者のタイプ分析][シチュエーション別振舞い方]に分かれます。1.会議における参加者のタイプ分析本書では会議での参加者のタイプを「ギロン戦隊ジューレンジャー」と称して分類しています。このタイプ分析は非常に面白く、読んでいて「こんな人いるな~」と思わず感心してしまいました。例えば、「時間のない世界からの使者"ナガインジャー"」「重箱の隅を宇宙に変える"ツツクンジャー"」「熱いトークでサムさ炸裂"スベルンジャー"」など、身近に居そうな人たちをうまくあらわしています。また、これらの○○ンジャーの撃退方法なども書いてあります。2.シチュエーション別振舞い方本書で述べられている会議におけるシチュエーションは以下の3つです。1)業務会議 会社での一般的な会議。 上下関係などが合意形成に大きく影響する。2)社外交流会 自己顕示欲の戦いの場。 合意形成は必要としない3)グループワーク 公平なステージ。 例えば、研修など。これらのシチュエーション別にどのような振る舞いをすれば、「頭がいい人」と思われるのか。仕切れらる側がどのようにすれば、進行に関われるのか。といったことが書かれています。本書は、いままでの「会議本」とは一味違った内容で新鮮でした。言葉の定義も巧みで、著者の「比喩力」の高さはすごいの一言に尽きます。☆意味の素因数分解☆「損」をしない☆ジューレンジャーに見る会議お薦め度:★★★★☆+会議でプラスに見せる書評後記社会人になってから、今までいろんな会議に参加してきましたが、「ナガインジャー」はいろんなところにいました。私自身そうならないように気をつけます。人の時間を奪ってしまうのは、非常に罪なことだと最近よく感じています。マップ create by jude-think