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カテゴリ:ウロストミー
今日はひとつウロストミー(人工膀胱)について解説してみよう。
私のウロストミー(人工膀胱)は、色々と種類が有る人工膀胱のうち、回腸導管法と言う方式で作られている。 知らない人は『人工』と言うので、何か機械の様な物を取り付けると思っておられる方が多いが、決して機械の様な物を取り付ける訳では無く、単に尿管を皮膚表面に出すか、図の様に回腸の一部を切離して、その一端に尿管を吻合して反対側の端を皮膚表面に出しただけの物なのだ。 ただ、このままだと尿は垂れ流しになるので、腸管を皮膚表面に出した部分(これをストーマと呼ぶ)に、尿を溜める為の袋(パウチ)を糊で貼って、管理しなければならない。 しかしこれが仲々大変なのだ。糊が身体に合わなければカブれたり、油断をしていると隙間が出来て洩れて来たりするんだ。 これ以外の人工膀胱としては、回盲部の結腸・回腸を使って体内に尿を貯留する袋を作り、下腹部(時にはおへそ)に開口するストーマに、カテーテルを入れて導尿する事により排尿する導尿型代用膀胱と、長めの回腸を切り開いて1枚の布の様にしてから、縫い合わせて尿を貯留する袋にし、尿道に吻合して、腹圧で尿道から排尿する排尿型代用膀胱、と言う方法が有る。 長野県の田中知事が付けられている人工膀胱は、この排尿型代用膀胱、と言うタイプ。 しかし脱ダム宣言をした田中知事が、体内にダムを作っておられるのは、皮肉な話だ。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月15日 23時59分28秒
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