『今日のひとこと英会話』
夏期講習第2週2日目今日は会話表現。大学入試での会話表現も,いわゆる「決まり文句」の暗記が中心になる。通常の「英文法」や「英文読解」の授業ではあまり扱われない会話特有の表現がある。例えば,"You don't say."は,直訳すると,「あなたは言わない」となるが,これは,≪意外・驚き≫を表して,「まさか!」となる。とまあこんな感じの決まり文句が数多くあるので,生徒には,自作の「会話表現集」を配布してやる。こういった表現は,受験を越えて「実用的な英語」を学べていいかもしれない。映画などをみていてもよく出てくるし,会話にも応用できるかも。よくテレビやラジオ,雑誌や新聞にも『ひとこと英会話』等,英会話特有の表現を紹介するものがある。それはそれでいいと思う。実際に英会話にも活用できるし,会話特有の表現を学ぶことは,その言語を使う人々の文化や思考パターンを知ることもできる。でも,生徒たちには必ずこう付け加えている。「ヘタに覚えたての表現を自分からは使わない方がいい」何故だろう。例えば,ある外国人が,いきなり。「いやあ,それは『どんぐりの背比べ』だよ~」なんて表現を使えば,僕らは『この人は結構日本語知ってる!』と思い,安心してこちらも日本語をガンガン使おうとするでしょう。これと逆のことを考えればいい。生半可な英語の知識しかないのに,英語特有の表現をヘタに使うと,「こいつは英語をよく分かっている」とカン違いされ,様々な表現がナチュラルスピードで話されてしまう。というわけで,覚えた会話表現は,相手の言っていることを「聞きとる」ために勉強している。と思った方が無難かもしれない。