薬学の訳学・・・
現在医療系の英語教材を作成中。しかし,医療系の英文は一筋縄ではいきませんね。In 1952, some researchers in France had noticed that chlorpromazine would calm the patients with schizophrenia.『フランスの研究者らはクロルプロマジンがスキゾフレニアの患者の症状を緩和することに気づいた。』・・・イメージが湧かない。他にも,単語の意味やイメージが湧くとしてもダメな場合もある。Unfortunately, patients become tolerant to its pain-relieving action more easily than to its euphoric activity...(後略)『不運なことに,患者はその陶酔作用よりも鎮痛作用の方に耐性が生じやすい』まだ,toleranceなら辞書にあった。tolerance〔医学〕耐性,対薬性・・・これは,薬に身体が慣れていってしまうことの話題なので,想像がつく。しかし,最後のeuphoric activity...これは無理。辞書を引くと・・・euphoric(形)幸福感にあふれた;多幸症の;満足した「幸福感をもたらす作用」最初はこのように訳してみた。もちろん意味は違っていないし,イメージも湧く。しかし,色々調べていくと「陶酔作用」というきちんとした訳があることに気付く。いやあ,薬学なだけに訳(やく)が難しい~・・・