2008/01/22(火)03:37
情報構造の考え方
今日は高1生の講義。
名詞・代名詞の講。
There is構文の問題で,あとにa park...が続くのですが,
生徒から
「何故there isの後はthe parkではないのですか?」
という質問があった。
時間もかっなーり余りそうだったので,
情報構造の話をした。
もちろん「There is+新情報」と言ってしまえばそれまでだが,それではつまらないのでクイズ形式にした。
次の各文は文法的に正しいか。○・×で答えなさい。
1. The book is on the desk.( )
3. A book is on the desk.( )
3. There is a book on the desk.( )
4. There is the book on the desk.( )
さあ,いかがだろう。
どれも「本が机の上にある状態」を表したいのだが,この辺には文法上のルールがある。
それは,
英語(英文)の基本的な構造は,
「旧情報→新情報」である。
旧情報とは,相手が受け入れやすい情報,前提となる情報であり,aがついた名詞はこれにあたる。
新情報とは,相手が受け入れ難い情報,重点をおきたい情報である。theのついた名詞はこれにあたる。
そして,基本が「旧情報→新情報」であるということで,
1. The book is on the desk.(○)
the book(その本)というのは,theによって限定されており,つまり旧情報。これが先に来ているのでOK。
2. A book is on the desk.(×)
3. There is a book on the desk.(○)
英語では,旧→新なので,これはダメ。A bookは,aが付くことで不特定になり,新情報となる。新情報は後へ回す必要がある。そこで必要なのがThere is構文。Thereでワンクッション置いてあげれば,a bookという新情報をもってこれるというわけです。
4. There is the book on the desk.(×)
もうお分かりでしょう。There isの後ろは新情報のみです。the bookのような旧情報をもってくることはできません。