こころに映るよしなしごと

　明日は外食しようと職場の有志に言っておいたのに、こちらが昼までずれ込んだからか、忘れていたからか、みんな勝手にコンビニに買いに行ってしまった。仕方なくお弁当を持ってこなかった女性と昼飯の場所を探して昼時の冷たい冬の雨の降る秋田市内をさ迷う。

　適当なところを見つけ入ると、野郎ばっかり。テーブルはいっぱいなのでカウンターに並んで座って、ランチを食べる。音楽の話などをして赤魚と中華丼を食べる。音楽の話ぐらいしかできない。それでも何だか楽しいひとときだった。大学の学食の２階のオープンカフェで、別の学部の女の子と、ボブ・ヂィランの「コーヒーもう一杯」について話した時の心地良さに似ている気がする。否定するわけでもなく聞き流すわけでもなく、話す内容について理解し想像し共通するイメージと重ならないイメージを確かめる。

　秋田県内は夕方から風が強まり、嵐となるようだ。