2009/04/21(火)23:55
桜の花の満開の下
北の陸奥(みちのく)の秋田にもやうやく桜の頃が来た。
桜の花、若しくは桜の樹を眺めていると吉野の奥山の森閑として、人ひとりいない桜の森をさわさわと桜が舞っている様を思い描く。
そんな静謐と安らぎと恐怖が混在する有様は、坂口安吾でなくても、いろんなものを人に惹起させる。まるで麻薬で現世と別世が混濁したかのようなぐるぐる感がある。
それは桜の静過ぎる華やぎがなせる業か。
だから喧騒の花見の宴は苦手なのだ。